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第5回 この夏のおもいで

【森 慶太】
1966年静岡県生まれ。
筑波大卒。
自動車雑誌編集部を経て96年からフリーランスに。
著書に、「乗れるクルマ、乗ってはいけないクルマ」(三笠書房) 「『中古車選び』これだけは知っておけ!」(三笠書房)など。



野球をやる

 皆さん、キモチイイことしてますか?
ワタシの場合でいうと、手近なところではついさっきまでやってたCDのケースの交換。スペアのケースを買ってきて、割れちゃったヤツをバラしてジャケットを引き抜いて新しいのに入れてまた組んで。パット・メセニー・グループの『STILL LIFE(TALKING)』と渡辺香津美の『KYLYN』と山下達郎のベストパックその1の合計3枚が、文字どおりのピッカピカになっちゃった。あー爽快。

 

 あとそう、こないだお盆の最中の某日夜明けに東京都内をドライブしたとき。ドライブっていうかたんなる帰り道だったんだけど。午前5時前後くらいで、周囲にクルマがホントいなくて。神楽坂近辺の某所からイタ車雑貨店のすぐ横通って原宿まで数kmを走った感想は、「メガーヌ(クーペ16V)、速え!」。特に目ェ三角にして走ったりはしなかったのに、高速道路や山道ブッとばしたどんなときよりビックリした。いままで2年半乗ってるうちでいちばん驚いたんじゃないか。「ナニお前、そういうクルマだったわけ?!」とか思いながら。あれはもう、発見でしたねえ。

 とにかく、中速域の低〜中負荷のトルクの膨らみかたの豊かなこと豊かなこと。ホワーッ!って感じで太くなってくのが手にとるようによくわかった。考えてみたら、ガラ空きの都心部ってメガーヌではほとんど走ったことがなかった。どういうわけか。

 それから、これもお盆の最中に野球をやったこと。高校んときの野球部(硬式よ)のOB会というのがありまして。帽子からスパイク・シューズまでちゃんと野球選手のカッコして、ド晴天の某日の午後1時から4時ぐらいまで。グッチャグチャの汗だくになりながら。終わって靴下脱いだら足の指がフヤケてた。

 二塁打2本打ったりとか、あるいはピッチャーやったらバッターがいっぱい空振りしてくれたりとか(真っ直ぐ投げてるつもりなのにフォークボールみたいな変化をしていたらしい)、ひょっとしていままでの野球人生でいちばん活躍したかもしれない。で、いままでやった野球のなかでいちばん楽しかった。


寝っころがって本を読む

 どうしてこんなことを書いてるかというと、要するにいまワタシは「なーんかツマンネエなあ」と思っているから。ホント、ここ10日間ぐらいはマジでなんにもしていない。

 朝遅く起きて、メシ食ったあとソファーに寝っころがりながら本読んでるうちにまた眠くなって寝ちゃって、昼メシ食ってまた寝っころがって本読んでるうちに眠くなって寝て、気がついたら夕飯どきで、ビール飲みながらプロ野球中継テレビで見ながら食ってまた本読んで……っていうのの繰り返し。曜日の感覚がトケてなくなりかけている。おかげで字はいっぱい読めたけど、でもなんか脳に染みてこないのよ。こういうときって。ウチの奥さんの作ってくれる食事はいつも美味しくて、それはそれでシャーワセなんだけど。

 ナニが足りないかっていうとそれは締め切り、かもしれない。原稿(複数)の提出期限がギリギリまで迫ってきてるときのあの緊張感といったらもう。ウギャー!!とかなりながら仕事に取り組むもよし、一時逃避で読書に走るもよし(まーたスラスラ入ってくるんだこういうときは)。家族に八つ当たりもよし。

 締め切りピーク時のワタシの集中力って、我ながらスゴいですよ。“入ってる”なあって思う。いい感じで書けてるときは、冗談抜きハイになってる。生活時間帯はグチャグチャになるしタバコはチェーンでスモークするから身体はボロボロになるけど、コンセントレーションはビンビン。調子いいときって、文章が勝手にどっかから降ってくるみたいな感じになる。止まんなくなって、一晩で400字詰め原稿用紙換算30枚ぐらい書いたこともあった(せいぜいその程度、という見かたも大いにある)。  で、晴れて最後の原稿をメールで送るときの、あの解放感。「うりゃあ!」って叫びながら“送信”クリックしてるからね。「これでどーだコマキのヤロー」とかいって。んで、そのあと聴くミュージックの染みること染みること。ヘッドフォンの音量ガンガン上げて。ものによっちゃあ、冗談抜きで泣けてくる。

 それと、送った先の担当編集者なり誰なりから「オモシロカッタ!」っていわれたときはこれこそサイコーのサイコーですね。「あそーですかどーも」なんて口では平気そうに答えながら、心のなかではガッツポーズ。生きててあんなに嬉しいときはないと思う。原稿ってダメ出されたときはほんとクサるけど(昔はしょっちゅうあった)、一度でもホメられちゃうともうダメ。やめられない。人間やめますかってぐらいのもんで。

 他人に原稿頼むような仕事してる人が読んでたらここはゼヒ赤線引いといてほしいなって思うことに、もらった原稿試しにちゃんとホメてごらんなさいって。読んでヨカッタら。書いたほうは有頂天なるから。で、次からもっともっとリキ入れて書いてくれるようになるから。ギャラなんか安くても関係なしに。


「仕事」を想う

 一方で、締め切りじゃないときのワタシは誰が見てもハイ、HIGHじゃなく灰になっている。文字どおり、なーんもしない。ボーッとしてる。これといって趣味があるわけじゃなし、お家の手伝い(笑)するわけでもなしの、見事なくらいの粗大ゴミ。役立たず。ちなみに余談ワイ談として、締め切りの忙しい最中はアッチのほうが役立たず。といって、ヒマなときならスゴいってことも全然ないけど。

 毎月毎月アブナい橋わたるように仕事して「よく平気だね」ってよくいわれます。他人様からも、それとツマからも。でも、考えたらそれがキモチイイからやってるだけの話で。いやその、原稿待ってる編集者をイライラさせんのが楽しいってことじゃないですよ。あと、仕事の量じたいが大したことないってのもあるかもしれない。

 だからまあ、ワタシの原稿書きは半分くらいかもっとぐらい趣味かもしれない。趣味っていうか、お楽しみ。場合によっては合法的な、そしてきわめて安上がりなドラッグ体験。だいたい、クルマ乗って感想文書いてカネになるなんて「仕事とはいえんわな」ってよく思う。それだけに、ヒト様からオカネをいただけるだけの商品を常に出さないとバチ当たるぞという意識もある。あるのよ、これでも。





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