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第8回 トケてしまいそう Alfa Romeo Spider


【森 慶太】
1966年静岡県生まれ。
筑波大卒。
自動車雑誌編集部を経て96年からフリーランスに。
著書に、「乗れるクルマ、乗ってはいけないクルマ」(三笠書房) 「『中古車選び』これだけは知っておけ!」(三笠書房) 「買って得するクルマ損するクルマ―新車購入全371台徹底ガイド」 (講談社)他多数。最近、子供も生まれ、家も建て、ますます精力的に世界中を飛び回っている。


 22歳で免許を取り、自動車雑誌『NAVI』に入社したときにはバリバリの若葉マーク。
廃車寸前の86レビンで夜毎筑波パープルラインに通い、みるみる運転の腕前を上げていった若き日の森慶太は、それから10余年、今や気鋭の自動車ジャーナリスト。
明快な論点、みずみずしい視点、の森慶太が駆る。イタリア車ははたしてどうなのか。


乗ったら一発了解


 

V6のアルファ・スパイダーが正規で入ってきて、それが乗ったらスゴいよかった、というのが今回の内容の要約です。V6スパイダーのいいところは、かいつまんで説明をすると以下のごとくでございます。

美点・パワートレインがめちゃくちゃいい!

 アルファV6が素晴らしくアジのいい泣けるエンジンであることはこのコラムでも何度か書いたけれど、電子制御スロットルを採用してからは運転しやすさという点でもめちゃくちゃスゴい。1速に入れてクラッチを繋いでスッと発進しただけで、なんか自分の運転が急に上手くなったかのような気持ちになる。

 排気量も重量もデカいエンジンを横置きにしているのに、さらにはギア比だってスローなのに、スナッチングも不思議なほど出ない。スナッチング以前に、駆動系のバックラッシュ=ガタもほとんどない、というか出ない。ドライバーがスロットルペダルの踏み込み操作を通じてエンジンに伝える〈やってほしいこと〉の情報を、なんというかノイズ成分だけキレイに除去して伝達している感じだ。文字にするとややこしいことになるけれど、とにかく乗ってみてほしい。したら一発了解。  

 あと、パワートレイン関係ではギアレバーの感触もめちゃくちゃいい。たっぷりオツユ、いやオイルで潤滑されたギアの歯面どうしが当たる感触まで伝わってくるようだ。イヤな引っ掛かりやカタさも皆無。このへんに関していまものスゴく適切なたとえを思いついたのだけど、それはものスゴくエッチでものすごくそのものズバリなたとえなので書くことはひかえさせていただきたい。残念。 美点・ボディがユルユルワナワナではない!

 いや実に、そうなのですよ。何年か前ツインスパークのスパイダーに乗ったときの印象と較べて明らかにガッチリした。ボディの一体感が向上した。以前のスパイダーは、それこそ路面のキタナい凹凸をいちいち全部避けて走ってやりたくなるような繊細なクルマだった。それがいまや、モノコックが(あるいはモノコックにくっついている樹脂部品が)ユサユサワサワサして思わず興ざめ、になる機会はほとんどないと思う。これだけガッチリしてくれたら、ヘンな話GTVよりいいくらいだ。なんというか、筋交い的な補強材で車体の変形を規制している感じがないぶんだけ。



見られ好きのオネーチャンを助手席に

美点・アシの設定がGTVとはハッキリ違う


 

カタいヤワいでいうと、GTVよりハッキリとヤワい。それと、細かい(けど重要な)ところとしては前後トレッドの関係も違う。GTVは前より後ろのほうが広いけれど、スパイダーはその逆で前のほうが後ろよりワイドになっている。というか後ろがナローになっている。たとえばレーシングカートのトレッドが明確な前<後ろであることを思い出せばわかるように、クルマの性格に応じて実にニクい作り分けがされているワケだ。具体的には、スパイダーのアシはただ街中をノロノロ走っているだけでも満足度の高いドライビング体験を得られる設定になっている。とばさんと鬱憤が晴れない感じではない。実用的。あるいは、GTVをひとしきり堪能したあとでこっちに乗り換えてもまた違った楽しみがある。

 ちなみに、私が乗った個体でいうとGTVとスパイダーはどっちにも同じタイヤがついていた。グッドイヤーのイーグルツーリング。GTVで乗ったときはなにやらヨーダンピング(ヨー方向=左右に曲がる方向の動きに対する減衰、引き締まり)のよくないイヤにフニャけたタイヤだと思ったものだけど、これがスパイダーだとけっこうドンピシャ。イーグルツーリング、なかなかやるなとすら思った。

美点・街頭での注目度が超高い  

 とにかく、このクルマは見られる。見られるだけでなく、「かっちょいー」とかいっているのが聞こえてくる(そのときは幌を開けていた)。見られ好きのオネーチャンでも横にのっけたらタイヘンでしょうこれは。もちろん、見られ好きのオネーチャンが運転する横に自分が乗ってもいい(モナコGPのもっともかっこいい観戦法は絶世の美女が押す車椅子に座ってすることだという説あり)。原宿のデプトのとこから明治通りに出ようと思って信号待ちしてたら、横からガイジンが「スゴイ。カッコイーネ。ソレ、ドコノクルマ?」と話しかけてきた。ガイジンのくせにアルファを知らんとはなさけない。いやまあガイジンにもいろいろいるんだろうけど、とりあえず教えてやった。



許せてしまう難点とは・・・


 

と、これだけホメとけば十分ではないか。逆に、よくないところももちろんある。

難点・幌の締まりがよくない

 ちなみに開閉はスイッチぽん+2箇所の手動ロック/アンロック。開ける方向はとりあえずオッケーとして、締めてその最後に2箇所をロックするときが問題だ。具体的には、ウィンドシールドの枠にある穴にフックをソーニューして、いや引っかけてレバーを引いて固定するようになっているのだけどその穴に上手いこと入らない(私は再びここでイヤらしいたとえを思いついてしまった)。  

 信号待ちの間に幌を自動で閉じて、運転席に座ったままロックをカチャカチャっとした……気になっていたら幌と枠の隙間から向こうが見える!うわあと思って道端に停め、ちなみにニーヨンロクだったんですけど、慌てて確認したら本来の穴の手前にもう一個の穴があってそっちのほうにフックをソーニューしてしまっていた(三度ここでイヤらしい……シツコイですね実に)。どうしてこんな間違いやすいとこに穴あけとくかな。

 結局のところ、幌を閉める作業は運転席に座ったままではやれなかった。クルマから降り、上から幌をウンと押し込んどいてカチャ。それを左右両側で。言葉にすると簡単だけど、実際はたっぷり5分か10分ぐらいかかった。何度もトライして失敗した。寒空の下。困って取説読んだら、ちゃんと「上手く閉まらない場合は幌を抑えてやってみれ」というムネ記述があった(笑)。これが夏とかであれば、ひょっとして幌が伸びてラクになるのか?  

 あるいはこれ、高速でバタつかないよう幌のテンションを高くしたことの弊害かもしれない。たしかに、ユーノスあたりはロックはラクだが幌の張りはいまいちユルい。でも、たとえばボクスターなんかの幌はバンと張っててもロックはラクちん至極の百発百中のしかもたった1箇所でオッケーなのに。

難点・オーディオがよくない

 音質はさておき、市販品ポンづけのヘッドユニットはパネルの操作がまったくもってワケわからん系。電源のオンオフすら走行中にやるのは難しい。ヘタにスイッチ探すとブツかりそうでコワい。マトモなヤツにスイッチするか、あるいは大手みたく純正デザインの日本仕様を用意するか、どっちでもいいから早いとこ対策してほしい。しかし、こういうヒドいインターフェイスデザインにも最近はちょっと慣れてきたからコワい。

難点・リモコン式ドアロックの命中精度

 ま、これもたぶん慣れます。クルマのすぐ脇まで近づいてベルトの高さあたりから心持ち上へ向けてオンするとよく当たる、ような気がする。でも、こんなカッコいいクルマでロック/アンロックが一発でキマらないのはイカさない。さしずめ鼻毛。ヒガシ(東山紀之)の顔がアップになったとき鼻毛が1本ビヨーンて伸びてたら悲しいでしょうに。

難点・着座位置がミョーに高い

 日本仕様のスパイダー/GTVが右ハンに変わった年式からこうなってしまった。おそらく、側面衝突対策の強化でフロアにリブでも入ったのだろう。これまた、何度か乗るうちに慣れてはきた。でも、慣れたところでもう一度低いほうのに乗るときっと感激すると思う。なお、シートじたいのデキはけっこういいしまた着座位置の高さは気になるとしてもドライビングポジションは悪くない。右ハンドル化の弊害もこれといってない。ただし、ブレーキペダルはちょっとフヌケ気味だった。

 いくつかの難点も、しかしながら乗ってしまえばすべて「許す!」という感じだった。いやホント、私はけっこうトケてしまった。これだけ濃厚な体験ができて455万円、はどう考えても安い。イタ車ファン界における注目度はイマイチ低いようであるけれど、こんないいクルマを乗らずにいるのは人生の一大損失だと思う。どんどん買うように。





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