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第25回 「半ズボンでは乗れません」 LANCIA Y


【森 慶太】
1966年静岡県生まれ。
筑波大卒。
自動車雑誌編集部を経て96年からフリーランスに。
著書に、「乗れるクルマ、乗ってはいけないクルマ」(三笠書房) 「『中古車選び』これだけは知っておけ!」(三笠書房) 「買って得するクルマ損するクルマ―新車購入全371台徹底ガイド」 (講談社)他多数。最近、子供も生まれ、家も建て、ますます精力的に世界中を飛び回っている。


 22歳で免許を取り、自動車雑誌『NAVI』に入社したときにはバリバリの若葉マーク。
廃車寸前の86レビンで夜毎筑波パープルラインに通い、みるみる運転の腕前を上げていった若き日の森慶太は、それから10余年、今や気鋭の自動車ジャーナリスト。
明快な論点、みずみずしい視点、の森慶太が駆る。イタリア車ははたしてどうなのか。


オッシャレーなカラーコード


  モリケータの自動車お試しコラムFEEL IT!は今回、こんなのをやらしてもらいました。おお新型イプシロン! ホヤホヤのニューモデル! なんかクルマ雑誌みたいじゃん! えーナニ? クルマ雑誌じゃもーとっくにやってるって? あーそうですか。あんま読まないもんで最近。ていうか、ナンかの拍子に自信ガックリなくしちゃったときぐらいしか読まないです。日本の、というか日本語の自動車雑誌は。「こんな原稿書いてカネとってヘーキな顔してるヤツらがこんなにいるんだから、俺だっていいよな」という気持ちになるために、あるいはなりたいときに、主に読む。ウハハ。●●●さんとか○○○○さんとか、その意味じゃサイコー! このチョーシでこれからも頑張ってください。応援してます(笑)。

 でイプシロン。ホンの先月とかに買ったばっかの個体で、走行たしか1500kmとかそこらのビカもんでしたよ。エンジンは1.4で変速機はマニュアル。もちろん左ハンドル。

 外装色の名前がまたすンげえ振るってて、すなわち「アヴォリオ・パガニーニ」。英語に直すと「パガニーニ・アイヴォリィ」。オーナーのF井さん(仕事もまたご本人の見た目や言動もめっちゃめちゃちゃんとした人だった)によると、ほかにもロッシーニとかヴィヴァルディとかトニゼッティとかの名前がついた色(全体としてグレー系多し)がズラリ揃っておるそうですよ。要するに、イタリアの音楽家で揃えてるわけね。まあオッシャレー。同じようなことを日本でやったらどうなるか。タケミツ(トオル)・シルバーとかオザワ(セイジ)・レッドとか? でも、それじゃあシルバーやレッドが日本語じゃないねえ。余談ついでにいうと、トヨタ・センチュリーの外装色名には神威(=カムイ、は厳密にはアイヌ語か)や慶雲や摩周(湖の名前ね)とかが使われておりましたよ。あるいは使われておりますよ。昔のカタログは、表紙が裏表ブチ抜きで尾形光琳だったしね。作品名ムズカシイんで覚えてないけど、国宝とかの有名な梅の絵。

 でクルマはどうだったかというと、早い話すンげえヨカッタ。この姿をパッと見て気に入っちゃった人は買ってソンなし。ちなみに、F井さんの買った仕様は車両代228万円とかだった。あと細かいハナシとして、本国仕様そのまんまの美しいオーディオ関係は見た目一切変更なしに内部のチップの交換かナンかだけで日本のラジオ(FM?)の周波数帯域に対応できるらしい。この個体はその変更がまだだったけど。


ラクシュアリィな気持ちよさ


  でイプシロン君は具体的にどうヨカッタか? まず運転しやすい。エンジンが気持ちイイしけっこう速い。 195/45の16なんてタイヤを履いていたんで道の状況によってはそれなりだったけど、乗り心地の快適さもまあオッケー(ヤローが3人乗っていた、ということっも大きかったかもしれない)。

 あとナニより、たとえばシートの掛け心地がすげえランチアしてた。ずいぶん前に乗ったリブラと較べるとちょっとオチるかもしれないけど、でもフィアットものとは明らかに格が違うラクシュアリィな気持ちよさがあった。だいたい、パッと見からして車体サイズに大して明らかにデカいしまた分厚いしね。前後とも。

 それと、繊細でキレのよいステアリング・フィールがまたランチア風。先代イプシロンを2台乗り継いだ経験アリのF井さん(1.2と1.4で1.2のほうがヨカッタらしい)的には「まだちょっと違和感が……」だったけど、でもランチアってそうなんですよ。ステアリングフィールに雑味が全然なくて、ほかのクルマから乗りかえた当初はちょっと「オッ」と思うくらい敏感で。それをコトもなげにスーッと操ってクルマの姿勢(これまた変化させようと思えばそれはわりとカンタンに出るほうかもしれない)をキレイに保つのがランチア乗りの美学、なんだと思う。いやマジで。リブラとか、めちゃめちゃそうでしたから。ユニット的にはおそらく現行プントと同じもの(いわゆる電動パワステ)使ってるんだろうけど、でもチューニングは明らかに違うと思
う。いや違いますよ。それとF井さん、乗らしてもらったときもいいましたけどホントにコワいステアリングフィールってこういうのじゃないですから。

 要するに新型イプシロン、ランチア度がまたググッと上がってるってことですな。内外見た目やシートの高級度アップも含めて。私が乗ってたY10とか、クルマとしてはめちゃめちゃ名作だったけどランチアとしてはまあ、ナンといいますかね。いやソノ、あのインテリジェンスあふれる美しい姿だけで当時は十分ランチアだったのかもしれないけど。あるいはまた、据えきりのカルさよりも高速直進時の座りのよさを重視したステアリング(当然パワーアシストなんぞナシ)のチューニング、なんてのもあったりしたけど。つまり、パンダあたりとは明確に違ったけど。

 このコラムでは何度か書いたことだけど、いわゆるプラットフォーム共用化前提でのブランド別の作り分けってのはこのレベル(っていうのは新型イプシロンのレベルですよ)までやりきって初めてホントに意味を持つ。マーク兇肇凜Д蹈奪気箸、あるいはプログレとブレヴィスとかやってるトヨタは論外として、PSAやVAG(ワーゲン系)もまだFIATグループのレベルにはまだ全然達してない。

 で、それはなんでかというと〈ブランド〉がないからなんですね。さもなくば、抱えてる各々のブランドに対する真の、あるいは身体の芯のところでわかった理解ないし認知とうものがないかまだないから。悪くいっちゃえば、同じように炊いたゴハンにかけるフリカケの味が違うくらいの違いしかない。あるいは、同じコメをちょっとカタめに炊くかヤワめに炊くかぐらいの違いしかない。その点、コメの調理法そのものから違う、という感じの違いがFIAT系にはあるんですよ。深いね。


【正調ランチア】なんだよ、これ


  「アルファなんかもう、ブランドしか残ってねえもんな」なんて徳大寺有恒さんあたりはよくいってたけど、でもそれって実はすごく大事なコトなんですよ。問題は、それがどう「残って」るかであって。ホントのホントに名前だけじゃしょうがないけど、ここ最近のFIAT系各車をみてるとどうやらそうではなかった。アルファは(あるいはFIATやランチアは)「こういう感じでこう走るべし」ってのが乗ると各々メーカクにわかる。でまた、ハードウェアの細部や細部じゃないところにその根拠というか裏づけがちゃんと見える。たんなるムード云々の世界じゃ全然なくてね。

 そういうなかでランチアに関していうと、ここ最近まで彼らはたぶん迷ってたわけです。より具体的には、二代目デルタとかデドラとかカッパのケースでは。つまり、「俺たちはこれでいくしかないんだ!」っていうキメの方向がイマイチ見えてなかった。初代デルタはもちろんソレナリ以上にヨカッタし、あとテーマはホント、最高だった。でも、あのへんてひょっとして正調ランチアそのものではなかったのかもしれない。むしろ、私にいわせばパンク系ランチア。で、ナニをいいたいかというと、最近のランチアは彼らのいくべき方向をキッチリとらえなおすことができたと。その結果として世界的にバカ売れするようになるかどうかはまた別のハナシとして。

 ナニよりイイのは、とらえなおした正しい道がどっかで拾ってきたりタマタマみっけたりしたようなモンじゃ全然ないってことね。だって、(たぶん)正しいランチアに戻ってるわけだから。あるいは、イマの世の中にちゃんとアジャストしたうえでの正しいランチアをやりつつあるわけだから。

 あとそう、プラットフォームの共用化されてる部分に関していうと、イプシロンもクルマはちゃんとしてますよ。だってプントの兄弟なんだから悪いワケない。そういって素直に納得してくれる人は日本には多くないと思うけど、でもこれまでFIATがハズした、あるいはくだらない小型車を作ったことがあったでしょうか? その点では、冗談ぬきゴルフにおけるVWの場合よりも信頼のブランドだと思う。FIATは。少なくとも、ウーノ-プント系に関してはね。

 そういうわけで、こんなステキな小型車が228万円で買えるってのはイイ話だなあと思いましたよ。ヘンな話、正規でデカくやったら相当イイとこまでいくクルマでしょうね。本国仕様そのまんまのMTだったらくだらん壊れかたはしないだろうし(こないだ旧メガーヌのATのコワれ頻度のハゲしさをきいて私は思わずひっくり返りそうになった)。誰が見てもイイって思っちゃうようなのは真の高級とはいいかねるしランチアは基本的にそういうものなんだろうけど、でもこのイプシロンに関しては必ずしもホソいセンではないと思う。だってこれ、パッと見からしてキラいようがないじゃない。ちょっと。ほっとくとまた話が長くなるんでそろそろやめますけど、ホントよかったよこれ。

 値段やスペックとかの額面で「オマエは来んな!」っていってるわけではないところがまたイプシロンはイイ。ある程度誰でもスッとなかへ入れてくれるんだけど、でも座った瞬間まわりみてビビるよね。ていうかヒきますよ。たとえばの話ジャージ履いてたりすると。で、自然と「スイマセン」て気分になる。北風と太陽でいうと、太陽系のエクスクルーシブ。そういうビミョーなココロがイマイチないモリケータあたりはダサい半ズボン姿でどんどん乗っちゃうわけだけど。



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