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クルマを運転する
― ステアリングを操作することは一番重要なこと。 常に手に触れる部分の感触は大切にしたいものです。また、ノーマルのステアリング本体の重量は意外なほど重いもの。いわゆる慣性重量というものも操縦感にこだわるアナタなら気になる部分のはずです。
もちろん忘れてならないのが「カッコ良さ」ではないでしょうか。 手に馴染むレザーの質感、シャープなスポークデザイン、運転席からコクピットへ!
難しい?と思っている方も多いステアリング交換。実際にやってみると案外すんなりできてしまうものです。
今回は中でもシンプルな作業行程のフィアットパンダを素材に作業してみました。 ステアリング交換の基本です。 |
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パンダの場合、ノーマルステアリ
ングは樹脂製のプラスティッキーな ものです。 実用車そのものと言った感じ。 まず、ステアリングを直進位置に合わせます。 |
ステアリング裏左右2箇所、ホーンボタンを固定しているビスを取り外し
ます。裏側からの作業なのでネジの 頭を舐めないよう、しっかりとドライバ ーを当ててください。また、外したビスを落とさないよう注意! |
※説明の為、取り外した状態での
解説写真です。 もちろん、ドライバーは Betaが気分 です。 |
裏側のビスを2本外すと、センター
部のホーンボタンが外れます。 |
とてもシンプルな構造のホーンボタ ン部分です。スプリングはグリスで ベタベタ。気を付けて下さい。
※ステアリングを直進状態に合わ せ、センターシャフト頂点部分にマ ーキングしておくとセンター出しが 簡単です。 |
センターナットは24mmと大きなサイ ズ。24mmソケットレンチはホームセ ンター等で入手可能です。 センターナットを緩める際は、ステア
リングロックがかかった状態で行うと 力が加わり易く簡単です。 |
ナットをある程度まで緩めて下さい。 まだこの時点では完全にナットは外 さないで下さい。 ステアリングを抜く際のストッパーに
なります。 |
ステアリング左右をしっかり持ち、 手前に引きます。 個体差により外れ難い場合があり ます。前後方向にゆするように力を
加えながら手前に引いてください。 |
もう一度、直進状態をチェックし、ス
テアリングを抜きます。 |
ノーマルステアリングは意外と重い
ので注意してください。また、ステア リング裏、ホーンの接点部分、グリス がたっぷりついています。手やシート を汚さないよう注意してください。 |
残った部分はこんな感じです。 |
矢印で指し示した部分、ウィンカー キャンセラー作動ピンです。 |
ボス裏にあるキャンセラーピン受けの
穴です。 この部分は車種により作動方法が異 なります。ボス側からピンが出ている 車種もあります。 |
ステアリングシャフト直進位置を確
認し、ボスを取り付けます。 ウィンカーキャンセラーがキチンとボス側の穴にはまるよう注意してください。 |
ボス頂点部分に TOP表示が刻印さ れています。 パンダの場合、ウィンカーキャンセラ ーにキチンと合っていればTOP表示
も頂点部分に来るようになっていま す。 |
ボスから出ているホーン用配線
はプラス電源が来ています。金 属部分に触れるとホーンが鳴っ てしまうので接点部分にテープ等 簡単に巻いて絶縁しておくと良い
でしょう。 |
センターナットを締めてください。 この時点では力が入り難いので ある程度の締め込みで大丈夫です。 |
ホーンボタン固定用のリングを装 着(置くだけですが)してください。 |
ホーンボタン固定用リングにマイナス配線用
端子が出ています。基本的には使用しませ んので奥の方に折って下さい。立ちあがっ たままだとホーンボタン側プラス配線と干渉
して不用意にホーンが鳴ってしまうことがあ ります。 |
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いよいよステアリングの取付で
す。 |
ボスに付属のビス、レンチを使用 しステアリングを固定します。 まず頂点のビスから固定して下さい。 |
ステアリング固定ビスは対角線を 描くような順番でに締めこんでく ださい。また、それぞれのビスは 一度に締めこまずそれぞれ少し
ずつ平均的に締めこんで下さい。 |
番号のような順番です。 |
ステアリングビスを固定し終わっ
たら、もう一度、センターナットをし っかり締め、固定されていること を確認してください。
また、ウィンカーキャンセラーの動 作確認も行ってください。 |
ホーンボタン裏、リングスプリングが
キチンと取り付けられていることを確 認してください。 |
ボスから来ているプラス配線をホーン ボタン裏のプラス端子に接続してください。 |
ホーンボタンをセンターリング部分に 取りつけてください。 針金状のものはマイナス アース用 のものです。この部分が引っかかり
入り難い場合は、マイナスドライバー 等で少し押し込むと簡単に入りま す。 |
ホーンボタンが浮いたりしていない か確認して下さい。 |
完成です。
センターナット、ステアリング固定ビスの緩み等ないよう、もう一度確認してください。 また、ステアリングセンターのズレ等確認し、必要に応じ調整してください。
走り出した瞬間、ノーマルステアリングとの差は歴然。いつものコーナーが楽しくなります。 是非チャレンジしてください。
ステアリング、ボス、ホーンボタンは
こちらでご覧いただけます!
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