|
|
|
|
|
*伸びる、馴染む、できる! 麗しのカーボン(ルック)密着大作戦! |
|
カーボンファイバー、と聞くとついつい反応してしまう方、決して少なくはないはずです。いったいいつの頃からでしょう、こんな身体になってしまったのは。
この織目、ゾクゾクするよね、やっぱり綾織りでしょ!ただの黒いかたまりに、なぜか心奪われてしまった皆さんの気持ち、痛いほどわかります。これ、カーボンにできたらいいのに。でもカーボンパーツワンオフなんて……。そんな皆さんのためにカーボンルックシートがあるんです。でも、ルックでしょ、なんてバカにしたあなた、まずはこちらをご覧あれ。こんなところにイケちゃうんですから。伸びる、馴染む、できるんです!さっそくチャレンジしてください。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
それでは今日も元気よくはじめましょう。まず準備するもの。はさみ、よく切れるカッター、キレイなウェス、そしてこのコーナー定番のZIPPOオイルがあればOKです。もしかしたら、ドライヤーがあると便利かもしれません。ほら、意外と簡単そうですね。
そして作業開始前にしっかりとやっておかなきゃならないのが、作業スペース周辺の整理整頓、そして掃除です。今回は特に念入りに。貼り込み作業の途中、ゴミやホコリが粘着面にぺトッ、なんて泣きたくなりますから。そうそう、それから作業前によーく手を洗ってください。油分や汚れは大敵です。 |
|
さて、以前このDIYコーナーで作業したカーボンルックシート貼付は内装スイッチパネル(平面)へのもの。いわば基本編でした。というわけで今回は応用編。ちょっと難易度UP、曲面への貼付です。しかも、えっ、ここに貼れるの!?
のドアミラーにチャレンジです。
今回使用するのは、カーボンルックシートType
C (IT00011603)です。このカーボンルックシートは特に薄く、しかも柔らかな素材を使用しています。だから伸びがいいんです。さらに重要なポイントはその質感です。艶消し仕上げされた表面は、独特の織目模様が実にリアルに再現されてます。とくればもうやるしかありません。で、どうせやるなら!のドアミラーにチャレンジというわけです。まずは貼付面をしっかりクリーンアップ。油断大敵ならぬ、油分大敵です。
キレイになりましたね、それじゃ早速貼ってみましょう。と、いきなり本番じゃさすがに腰も引けるってもんです。攻略前に、まずは敵をよく知ることからはじめましょう。いったいどんな素材なの?粘着力や伸び具合など、その感覚をよーく確かめてみてください。
|
|
左の画像、下のピースは100mm×15mm程にカットしたシートです。これをジワジワッと伸ばしてみると、上の状態になります。単純に一方向に引いただけですが、およそ120mm程まで伸びています。ただしこれは作業時の気温によっても左右される部分です。冷え込んでいる場合、素材が硬くなりがちです。まだ大丈夫でしょ、と油断するとプチッという感触とともに切れてしまいます。この伸び具合の感覚を指先でしっかりと確かめてみてください。
さあ、貼りますか。でも本当に大丈夫?今度はリハーサルがてら、テスト貼りしてみましょう。このミラーの場合、難易度の高い曲面は内側、そして外側の2箇所となります。まずは緩やかな外側の曲面を使ってテストしてみます。 |
|
まずは曲面の頂点付近にシートを貼ります。そこを中心に、周囲に向かって押し出すような感覚で指の腹を使い馴染ませてゆきます。このとき大切なのは、一気に広い面積を貼るのではなく、一度のストロークで2〜3mm貼るくらいの感覚で指先を動かすことです。ジワジワと、空気を残さぬようしっかり押し出すように貼付面積を広げてゆく感覚です。
これはあくまでもテストですから、思う存分確かめてください。くれぐれもあせりは禁物、短気は損気です。貼っては剥がし、を何度か繰り返すうちに、バランスよく貼ってゆく感覚がわかるはずです。空気をかみこんだり、シワになったりしないよう、とにかく少しずつ、です。
そして右画像。慣れると意外としわにならず、その伸びる感覚がお分かりいただけるはずです。ただしここでひとつ重要なポイント。「伸びます。でも縮みません。」これ、大事です。くれぐれも、伸ばしすぎにはご注意ください。
さて、次はいよいよ本番。まずは深呼吸、気持ちを落ち着けてから作業開始です。 |
|
実際に貼付する対象物よりふたまわりほど大きめにカットします。あまりギリギリまで追い込んでカットしてしまうと、貼っているうちに角度が変わって、あれ、足りない!なんてことになりかねませんから、余裕を持ってカットしましょう。
貼る順序としては、一番難しいと思われる部分から片付けましょう。今回のケースでいうとミラー内側部分が一番きつい曲面になっています。この面の頂点をスタート地点とします。 |
|
シートは、台紙からすべて剥がしてしまわないようにしてください。必要な部分だけを剥がし、左の画像のように、曲面の頂点をまず決めます。そしてミラー内側方面に貼りすすみましょう。親指の腹を使って、シワや空気を押し出すように、さらに余った部分を軽く引くようにしながら貼りすすみます。 |
|
これで第一の難関はクリアしました。ここからしばらくは、比較的緩やかな曲面に入ります。全体的なバランスを見ながら、一箇所だけを貼りすぎないようにしてください。少しずつ、少しずつ、細かく言ってしまえば、2〜3mmずつ前進するイメージです。ジワジワ、ジワジワ。決してイライラすることなく、じっくりすすんでください。 |
|
ふぅっ。なんとかここまでたどり着きました。繰り返しますが、とにかくゆっくり、少しずつ、が最大のポイントです。貼り込みが完了したら、もう一度全体をしっかり見直し、シワや浮きがないか確認してください。
カットラインをなぞって、くっきりとさせます。特にコーナー部分はしっかりと。 |
|
さて、いよいよ最終仕上げ。余分なシートをカットしましょう。カッターの刃は、くれぐれも新品をお使いください。先程のカットラインに沿って、スーッと優しくカットします。このとき、刃先が古いものだと、思わぬところで引っかかり、仕上がりが(涙)なことになってしまいます。
全周にわたり、しっかりカットされていることが確認できたら、いよいよ興奮の一瞬です。余白をパリパリッと剥がしたら、完成です!カットラインをもう一度指でしっかりなぞり、浮きなどを押さえてください。
|
|
ジャーン! 完成です。どうでしょう、長い道のりでした。でもじっくりやれば、必ずできます。こんな曲面、イケるの?というあのギモンもスッキリしたはずです。今回は基本的に凸面に貼付した形です。これを応用して修行を重ねれば、さらに高度な凸凹面への貼付も夢ではありません。
あとはみなさんのやる気と根気次第です。是非、チャレンジしてみてください。 |
|
お疲れさまでした。作業完了です。
どうでしたか?今回は、いつになく大変だったかもしれません。が、苦労した分、その完成度は高まります。
一気にやる気モード満点、凛々しく生まれ変わった姿を前にすれば、次なるカーボンルック化を思わず思いつくはずです。
次はBピラー、それともインテリアに行ってみましょうか……。夢は無限に広がります。
今回使用したのは
カーボンルックシートType
C (IT00011603)
です。
Do It Yourself コーナーでは「こんなことをやってほしい」、「これを付けてみて!」等々、皆様からのリクエストをお待ちしております。
Do
It Yourself リクエスト
|
|
|