1940〜50年代、イタリアには数え切れないほどのスポーツカーメーカーが存在しました。FIATやAlfa Romeoといった大メーカーのエンジンを用い、ボディはTOURING、ZAGATO、Pininfarinaといったカロッツェリアが手がける、といった手法で様々なクルマが生まれた時代、ひときわ輝く存在だったのがこのSTANGUELLINIです。FIATエンジンをベースに、独自に開発したビアルベーロ(ツインカム)ユニットで数々のレースに参戦、中でも1000 MIGLIAでの活躍は今も語り継がれています。
イタリアンスポーツカーの聖地ともいえるMODENAからSTANGUELLINIが世に送り出した小さな車が、FerrariやAlfa Romeoといったライバルたちと繰り広げた戦い振りはまさにこの本のタイトルともなっているBig Little Racing Carsそのものです。
ページをめくるごとに、まるで美しい宝石箱をのぞいているような気にさせられるSTANGUELLINIヒストリーを存分にご堪能いただける珠玉の一冊、堂々の登場です。