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たまごの夏休み その2 サンキューナビ!
前回までのあらすじ……順調とは言えないまでも、どうにか実家までイプシロンを運転して到着することができたたまご。さて実家からの帰り道たまごを襲ったアクシデントとは……。
じゃあね、帰るね〜と、実家をあとにしたたまご。目指す高速の入り口まで、一般道を走り続けました。本当は前の晩帰るつもりだったのですが、母の「暗い時に帰るのは危ないんじゃないか(といっても、たまごはほとんど暗い時ばっかりクルマに乗ってるんですが)」というひと言により、朝帰ることになりました。親は子供が何歳になっても、心配してくれるものです。感謝。実家に向かった時と同様、早朝ってトラックが多いんです。四方をトラックに囲まれたまま一般道を走ってる状態でした。一応頭の中に戻る道筋を入れ、今まであんまり活躍の場がなかった、納車祝いにもらったナビもちゃんとセットして。
で、もうすぐ高速の入り口だ〜と思いながら調子よく走っておりました。その時ナビが「○○メートル先、左方向です」とたまごに声をかけてきました。あぁ、もうすぐ左ね、左ね、と思っていた時、前のトラックが左に。ここだ〜!っと、たまごもつられて左に曲がりました。ところが……。
ガ〜ン、違うよ。そこ左じゃないよ〜。もうひとつ先だったのに……。
そうです、たまごは手前の道を左に曲がってしまったんです。引き返そうにも残念ながらそこは一方通行。後ろからはトラックがガンガン飛ばして走ってきます。もう怪獣みたいに(わたしにはそう見えました)。ダメです、後ろには戻れません。前に進むしかないじゃないですか。ナビからは「ルートを外れました」という無情な声。
焦りながらも、どうにか気を取り直して前に進んだたまご。ナビも「リルートを開始します」と励ましの声をかけてきてくれています。で、とにかく次の案内まで直進とナビも言っていたので、走り続けました、真っ直ぐ。しばらくするとまた「○○メートル先、右方向です」という声が。さっきの間違いがあるので、慎重に、ここかな、この先かな、ここでいいのかな〜あれ、違うかな〜と思っていたら……。
「ルートを外れました」とまたナビの声。ガ〜ン、今のとこでよかったんだよ〜!! どうするねん自分! 茫然自失。一度ならず二度までもやってしまいました。ばかばか、たまごのばか!! と自分を叱りつつ、見たこともない景色の中をドキドキしながら走っていたところ「リルートを開始します」とまたナビの声が。こんなに間違えてるのに、まだちゃんと諦めずにたまごを導いてくれるの? と地獄に仏とはこのことか! という感じ。
で、ここを左、ここも左、あそこを右、とたまごに新たな道を指し示してくれ、どうにかこうにか、高速に乗れたんです。もう想定外の道筋だったので、あとはナビに従うだけ。で、なんとか帰ることができました。ナビついててよかった。小さいながらも、あなどれない実力。こんなに言うことを聞かないたまごをどこまでも導く忍耐力。恐れ入りました。サンキューナビ! こうして無事家に帰れたものの、たまごの夏休みの悲劇はさらに続きます……(もういいって)。
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12:01 by たまご |
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