|
|
まじめにALFA 159に乗ってみると
さて、前回の細かすぎるALFA 159のお話ではなんにも分からないと更にお叱りを頂戴してしまいました。
今回で最後にしますので、少々マジメにクルマとしての159に触れてみましょう。
お暇なようでしたら、もう1回だけおつきあいください。
リモコンキーでドアを開けて乗り込むと、前回話題にしたオンボードコンピューターが目に入ってきます。このとき画面には誇らしげにALFAのエンブレムが表示されています。そして新世代BMWなどが採用している、キー本体をそのままコンソール差し込む、という手順をふんでスタートボタンを押しエンジンをかけると、聞こえてくるのは左右2本のマフラーからよく調整された4気筒の軽いエンジン音です。昔乗っていた155を久しぶりに思い出してしまいましたよ。
日本ではスポーティーなイメージの歴代ALFA 15Xシリーズですが本国ではごく普通の人が普通に生活するために乗るクルマなのです。
もちろん、そこはイタリア人ですから普通に走らせていても元気に小気味よく乗っていますけどね。日本ではスタンダードグレードの2.2JTSですが本国では立派に高級モデルです。
装備もつけられる物はすべてついていると思います。あ、カーナビはついてないですけど。
気持ちのよいレザーシートに押し付けられることなく軽やかに加速させていくとみなさんのご期待に答えるサウンドが聞こえてきます。
必要にして十分な出力の2.2リットルエンジンは身軽にはみえないボディをそれでも余裕で引っぱっていきますし、足回りに関してもゴツゴツした感触ではなく、少し硬いけれど前席は不快にならないものでした。でも後席には乗っていないので、みなさんのご家族がどのような感想を抱くかは責任もてませんけど。
あ、試乗車が履いていたのは純正装着のブリヂストンのタイヤでした、たしか。
そしてALFAのお約束であるロールしていった時の懐の深さは健在というか復活していました。
最近のヨーロッパ車全般に言えることですが一時の気の迷いから脱してそれぞれのメーカーが自分たちのチューニングというものを取り戻しつつあると思います。
90年代の後半からの一時期イタリア車やフランス車でもドイツ車的なチューニングをするのがトレンドになってしまっていた時期があったと私は思っています。
その結果、某フランス車などは出来のよくないドイツ車のような感触で乗っていてまったく楽しくも気持ちよくもない代物になっておりました。
その後メーカーも間違いに気づいたようで、このクルマも最近のマイナーチェンジで見事にフランス車として復活しておりました、ええそれはもう立派に。
ドイツ車が気持ちよくないと言っている訳ではないですからドイツ車オーナーの方、怒らないでくださいね。私自身もドイツ車を普段の足にしておりますから。
159は走る曲がる止まる、そして荷物を積んだり旅行したりと普段の生活の道具としてみても私などが文句のつけようのないレベルに仕上がっておりますからなんら心配なく日常のなかで使っていけますよ、ここをお読みになっている方は当然お気づきかと思いますけど、最近は路上で果てているイタリア車ってあまり見なくなりましたよね。まったくとは言いませんけど。
そんな訳で、たいして役に立たないお話に長々とお付きあいいただき、ありがとうございました。
そうそう、オンボードコンピューターの言語設定の変更方法がわからない、と前回のこのページで書いたところ、メールをいただきました。教えていただきありがとうございました。
お許しいただければ別の話題でまた登場させていただきます。
|
13:32 by ジャイ |
|
|