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夏の一冊
梅雨はもう開けたのですか? うだるような暑さの毎日にいささか閉口気味のぴろりです。全国の皆さまお元気ですか? あぁ、それにしても暑い。
さて、そんな暑い夏の休日は、もちろん外に出て海で泳いだり、山でキャンプなんてのもとても楽しいのですが、クーラーの効いた部屋でカルピス片手に読書ってのもいいと思いませんか?
いま、私が読んでいるのは重松清氏の『疾走』。この作品は、まるでノンフィクションかと思うほど妙にリアルに文章が綴られていて、「遠い日の記憶」を読んでいるかのように目の前に情景が浮かんできます。
話のテーマは重いものなのですが、少年が「普通」の人間の心を失わずに生きている姿が清々しく、ページを閉じたあと、不思議と軽い気持になれるところがとても気に入ってます。どんな結末を迎えるのかいまからとても楽しみです。
ところで、『愛しのティーナ-イタリア式自動車生活』という書籍はご存知ですか? 二玄社で編集者として活躍なさっていた松本葉さんが書いた、ご自身のイタリアでの暮らしを綴ったエッセイです。
とても面白い本ですぐに読んでしまいました。何が面白いって、エッセイという気がしないところが面白かったです。例えるなら、中高生の頃に読んだ、海外の作家が書いた夏の推薦図書のような感じ。
イタリアなんてパスタと美術の教科書に出てくる絵画くらいしかしらない中高生にとって、自分の現実とはちょっと違う、でもこんな世界もこの地球のどこかにきっとあるんだな、って思えるようなそんな感じの作品です。
うん、これ、オススメですね。次に読む本に困っていた方は是非お試しください。
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12:17 by ぴろり |
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