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メタボだっていいんだよ
朝はカプチーノにクロワッサンなどのブリオッシュをひとつ、というのが大体一般的なイタリア人の朝食です。日本人は?とよく聞かれます。僕はご飯党なので、白いご飯に味噌汁、それにあとおかずが一品くらいと漬物でもあれば文句なしですが、イタリアの人にとっては朝からお米を食べるのが信じられないことのようです。米を食べるのか、朝に!とびっくりされます。
僕は現在体重51.5kg。やせ型です。メタボが社会問題化しているのはイタリアでも同じで、Palestraと呼ばれるスポーツジムはどこも繁盛しています。で、僕の体型を見て、食事内容に興味を覚えるんですね。一体、何食べてれば太らないのかと。ということで説明するのです。僕の場合は朝かなりの量食べるんですね。それで大体午後6時頃に夕食を、朝の半分くらいの量食べます。それで終わりです。慢性的に低血圧で血糖値も低いので午後にちょっと甘いものを食べたりもしますが、基本的にはこういう食生活をここ何年も続けています。
とこんな風に説明すると、イタリアの人は言います。そんなんじゃ人生の喜びの半分を捨ててるのとおんなじだよ、と。まあ、こう言われちゃうともう人生観の話のようになって面倒くさいですが、そもそも「食べる」ということに貪欲な興味がなければ僕みたいな食生活でも一向に不満はたまりません。だってね、どこどこの店の何々が美味いからって、わざわざそこに出向いたり、ましてや行列に並ぶなんてね、絶対にしません。面倒くさいです。
イタリア人はですね、大体食べるスピードが速すぎると思いますね。噛んでないと思いますよ、ちゃんと。だからたくさん量が食べられる。そして太る。こういう図式でしょう。ピザなんて僕が半分もいかないうちに、1枚ペロっと終わってますから。でもね、僕はいいと思うんですね。食べたい人はたくさん食べればいいし、それで太ったからってそれがどれほどの問題なんでしょうか。たしかに健康志向で長寿を願うなら何事もほどほどがいちばんでしょうけど、別にみんながみんなカロリーに呪縛されたような食事しなくてもいいと思います。自己責任でしょ、自分の身体なんだから。
レストランとか一緒に行っても、ちまちまナイフとフォーク動かしてる人とよりも、ガンガン食べる人との方が絶対に楽しいですね。ああ、やだぁ、太っちゃう、なんて言いながら二皿、三皿平らげちゃう女性、いいですよね、ポテチの袋の底に残った粉みたいなのもガァーッと口開けて、残らず流し込んでるんでしょ、家では。だから僕はたくさん食べる人のほうがいいです。イタリア人がカロリーなんか気にして食事を制限するようになったら、イタリアの文化のある部分が確実に変わってしまうように思います。やっぱりね、ジムの帰りにビールラッパ飲みしてるんですから、最高です、イタリアの人。
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14:24 by サンサロ |
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