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“だんご”の夜は更けて
またまたMi.To.の話です、すいません、ネタに乏しくて。今日、と言っても7月16日、こちらの時間の夜7時30分から、ここトリノのミラフィオーリで“Mi.To.の一般公開の夕べ”大々的に開催されました! 「夕べ」とはいっても、午後8時を前にまだ昼間のような明るさです。これは一応、インターネットでエントリーしておいて、その受理票を持って会場に行くと入れる、というイベントなんですが、案に相違せず焼け跡の闇市よろしく、その入場ゲートが大混乱でした。
アルファロメオの真っ赤なTシャツを着たきれいなシニョーラ、みんなモデル並にスタイル抜群、見上げるほどに背が高い、の彼女たちが受付係として控えているのですが、そのやり方が超原始的! 名前を言うと参加者の名前をアルファベット順に並べたA4の名簿に、彼女たちがチェックを入れていくんですね。まあ、これはいいでしょう。それで、7人いる受付の彼女たち、その名簿(単なる紙きれですが)を7等分して持ってるわけです。たとえば誰かはA〜Dで始まる名前の名簿を持っていて、他の誰かはM〜Pの名簿を持っているというように。まあ、これもいいです。
問題は、彼女たちが机やカウンターもなしにうろうろ立ったままで、しかもバラバラの場所でこの受付業務をしていることにあります。ゲートに到着した参加者は一体どうやって受付してるのか、最初は皆目わかりません。そのうち、「Pで始まる名前のヒト〜!」なんて受付のシニョーラの叫び声が向こうの方から聞こえてくるんですね。そうすると、「Sはどこでやるんだぁ!」なんて野太い声も聞こえてくる。受付も並んじゃいないし、もちろん参加者なんて並ぶわけがない、だんご状態です。並ぶっていう文化はない国ですから。そうするうちに、そのだんご状態がどんどん大きくなって、あちこちでTだのEだのUだのとアルファベットが行き交い、その合間に「ペンがない」「タバコ、吸うなよ」「Mi.To.っていうのはLANCIAか?」「ベーネ、ベーネ」といろんな声が混じって大混乱です。
イタリア人の本領発揮、面目躍如、いいぞぉ、死ぬまでやってろ! ウンザリ気分で、またかよ、と僕なんかは思うわけです。まあ、それはともかく、その大混乱をなんとかクリアしてオープンテラスの会場に入ると、中央に真っ赤なボディカバーを掛けられたMi.To.が鎮座しています。なんでも10時くらいにお披露目されるとのことでした。ところが、ショールームの中に入ると、もうカバーもなにもかかっていないMi.To.が飾ってあるんですね。意味ないです、オープンテラスの主役! だからみんな無料で振舞われるワインや軽食のスタンド前に群がって、もう話す話す話すのおしゃべり大会。飲めや、食えや、話せやの“だんごの夕べ”が暮れていきました。
まあ、そんなMi.To.の一般公開、カタログの一冊も配られるわけじゃなしで、ちょっと期待はずれでしたが、9月の正式販売開始と同時に相当数のバックオーダーを抱えるだろうと予想されています。今夜は実際にドライビングシートにも座ってみましたが、内装の質感なんて間違いなく価格以上のものでした。サイドマーカーは147と同じで、ホイールセンターキャップも同じ、フューエルキャップには鍵が付いてました。リアゲートはエンブレムをほんの少し押すと、ポンッとロックが外れました。マルチコマンドのステアリングは素敵、でもシフトノブはちょっとイマイチかも。
というMi.To.、当然、イタ雑、世界最速の布陣、着々と敷いてあります! この2週間ばかりはもうそのためにだけ動いたといってもいいくらい、Mi.To.の影を追っかけてました。そうです、そうです、次回更新、みなさん是非是非お楽しみに! 空路1万キロ、乱気流もなんのそので東京に届いたフレッシュアイテム、先陣切ってお披露目します! オーダー受付がだんご状態にならないように、ここはイタリア式を排して、整理整頓、準備万端で、イタ雑、頑張ります!
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09:21 by サンサロ |
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