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ニッポンの夏、イタリア車の夏
もう6月。先月は長雨にたたられ、なんだか1ヶ月早く梅雨前線がやって来たような天気でしたが、ここ数日は気持ちのいい晴天の東京地方。雨嫌いの私としては、あれだけ降ったのだから、もう梅雨はカンベンして欲しいですね。
さて、梅雨前線が去ると夏本番。花火や海水浴や軒先で食べるスイカが待ち遠しいですが、ちょっと旧めのイタ車乗りにとっては恐怖のシーズンでもあります。渋滞の環八、みるみるうちに急上昇する水温、エアコンを送風にすると噴出する容赦ない熱風……。楽しいはずのドライブも、苦行に変わります。北方謙三先生などは、マセラティのオーバーヒートも男を磨くハードボイルドな修行と仰るのでしょうが、我々はそうも言っていられません。
エアコンで快適な車内空間などと贅沢は言いません。せめて風だけでも! 切実にそう思います。そこで我が愛車には扇子が装備されています。暑苦しい信号待ちのひと時も、扇子であおげば少しだけクールダウン。しかしまだまだ夏はこれから。アスファルトも溶ける真夏の炎天下を想像すると今から憂鬱です……。
疑問に思うのは、イタリアの人たちはどうやって夏を乗り切っているんでしょうか? バカンスへ急ぐパンダやチンクエチェントにエアコンがあるとは到底思えません。あるいはFIAT純正車内用扇風機なんてものが彼の地には存在したりするんでしょうか? シガーソケットに差し込むだけでOK、FIATレタードロゴ入り扇風機、そんなのあれば即GETなのですが……。
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11:39 by 鶴仙人 |
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