|
|
憧れの一台
今を去ること○十年前、小学生時代。といえば、一番の関心事は日々の遊び。とにかく毎日、放課後何をして遊ぶかで頭の中は一杯です。中でも当時夢中になっていたのが自転車。友達数人と、僕らは毎日毎日町内をうろうろ。今日はあそこに行ってみよう、とか、あの坂は40キロ出る! なんて言いながら。もちろん角を曲がるときや止まるときは「ドリフト」という名の急ブレーキ。バカ丸出しです。
で、週に一回日曜日は学校に集まってレースです。学校の周囲や校庭にコースを作って、飽きもせずグルグルグルグル。あるときは、コース作りに凝りすぎるあまり、運動会なんかで使う白い線を引くヤツ、なんでしたっけ、あれを持ち出して校庭中がウネウネした模様だらけに。当然、次の月曜日は大問題になったりして。
もちろん大事なマシンの調整(という名の改造)も欠かせません。ハンドルを上下逆に付け替えて「セミドロップハンドル」なんて呼ぶ改造は朝飯前でしたし、例の「ドリフト」のおかげで磨り減ったリアタイヤの交換も、自分たちでやってました。でも当時、超人気アイテム(笑)だったスピードメーターは、プラモデル買いすぎを理由に買ってもらえなかった……。
そんなある日、当時日本中の小学生の羨望を一身に集めたスーパーカーライト! が登場しました。おぼえてます? ヘッドライトがリトラクタブル式になってるヤツです。誰かの「○△がスーパーカーライトの自転車買ったってよ」の一言に、放課後の予定はさっそく決定です。普段は友達でもないのに、スーパーカーライト見たさに押しかけた僕らを前に、もったいぶって「一回だけだよ」なんてパカッと開けたりして。
この自転車を眺めていたら、ついつい遠い目をしてそんなことを思い出してしまいました。
しかもコレは本物のFerrari。当時の僕が見たら鼻血を出してひっくり返ったかもしれません。
そんな憧れのマシンが、もうちょっとだけイタリアから出荷されます。ご予約受付中、残るは僅か。お急ぎください!
|
13:46 by ジョナタン |
|
|