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イタリア式
デビューから1年、ようやく日本の路上にも少しずつその姿を増やしつつあるNEW 500。でもまだまだイタリアからは充分な台数が到着していないようです。先日納車されたばかりというお客様も、「4ヶ月待ちました……」だそうです。しかも試乗もできず、ボディカラーや装備も驚くほど少ない選択肢のなかから、「早くしなきゃなくなる……」な気持ちで焦り半分で決めたそうです。確かに本国はじめヨーロッパでの注目度から考えれば、はるか遠い日本がちょっとだけ後回しになってしまうのも、無理もないかもしれません。
改めて実車をじっくりと見せていただいたんですが、なんだか本当に「いい感じ」です。ちょっと昔のイタリア車からは考えられない程の「キッチリ感」が漂ってます。だって、バンパーとボディのチリ、ピチピチに合ってます。フェンダーとバンパーのラインが左右で4mmくらい、微妙にズレてるなんて当然だったですから。去年納車されたばかりのたまご号だって、ヘッドライトとバンパーの隙間、左右で明らかに違うんですから。まあ、それにはイロイロ悲しい事情があるんで、一概にイタリアの人たちを責めるわけにもいきませんが……。
バンパーを飾るメッキパーツだって、パキッと輝いてます。へんなバリや微妙な歪みもぜんぜんなし。いいなあ、これ。なんて手放しでホメてばかりもいられない事件があったそうで。さすがイタリア、やってくれるじゃん!です。なんでも、当初カタログに乗っていたボディカラーと内装色の組み合わせが、実車到着時に「えっ?なにコレ!」な組み合わせになっていたんだそうで。
いやいや、確かにイタ雑ではよくあるハナシです。キーリングの刻印が変わったり、Tシャツのプリントがいつのまにかなくなったり……。まあ、そのくらいならまだ笑っても済ませられます。でも実車でそれって、もう、ちょっと間違えちゃった、なんて次元じゃありませんから。どんなにクルマがピッチリ、カッチリできたって、しっかりと受け継がれていたんですね。イタリア魂。
でもそんなハナシ、ちょっと嬉しいかも。 |
11:36 by ジョナタン |
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