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闘う牛
お店の奥にある作業台で通販の梱包をしていると、時折聞こえる野獣の咆哮。思わず、「あ、ランボルギーニ!」 なんてつぶやく僕を、横にいるスタッフは怪訝そうな目で見ます。
絶対ランボルギーニだよ。見てきな。
何もいませんでしたよ。というスタッフ。いやいや、そんなところから見ても見えませんから。お店の外に出て車道に近づくと、たしかにそこにはぺターンと低いあの姿。ほら、これがディアブロ。スゴイですねぇ! スゴイでしょ! 自分のクルマでもないのにニヤニヤと説明を始める僕からそっと離れてゆくスタッフ……。
そんなことにも気付かず、やっぱりこの角度だよね、なんてニヤニヤ見つめたり、さらには道路に寝そべる勢いで裏側を覗き込んだり。ここは新宿通り。そのうち轢かれるかもしれません。
それにしても、やっぱりスゴイです。かっこいいとか、欲しいとか、そんなではなく、ただただ、スゴイ。の一言。名前からして圧倒されるでしょ。ランボルギーニ。まずそこでガーンと一発ですよ。カウンタック! ディアブロ! ムルシエラーゴ! ガヤルド!
次々に繰り出されるパンチにすっかり骨抜きです。あぁ、いいなぁランボルギーニ。
「あのー、梱包おねがいします……」
ウットリする僕を現実に引き戻す声。
続きはこの本で、たっぷり味わうことにしましょう。
今日の一冊「Lamborghini Catalogue Raisonne(1963-2002)」
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13:57 by ジョナタン |
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