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日本にはいつ来るの?
朝晩はまだちょっと冷え込むけど、昼間はもう激しく暑いです。で、ヘロヘロになってMIRAFIORI辺りを歩いていたらショールームにピッカピッカの赤いクルマ。オッ、8Cだ! ということで早速中に入って運転席にでも座ってやれと近づいていくと、いえいえ、違いました。なんとALFAの新星、Mi.Toじゃないですか。遠目にはほんとに8Cでしたね。強度の近眼なんですが。
まあともかく見て触った第一印象は、信じられないほどのクォリティアップ!です。ペイントなんて今までのALFAのレベルじゃありません。レクサスみたい、とちょっと言いたくなるほどだし、インテリアも現行147を完全に凌駕しています。やる気になってんだなぁ、とちょっと感慨深いものがありましたが、ディーラーのセールス氏もベッラ、ベッラと鼻息荒かったです。と言っても販売開始は「9月くらい」からだそうです。「くらい」ってイタリアらしいでしょ。はっきりしないんだから。
20メートルほど離れたところにLANCIA渾身のNEW DELTAが展示されていましたが、既に注文できるDELTAよりこちらのMi.To.の方が注目集めてました。当面ラインナップは1.4JUNIORの78ps、1.4ターボの155ps、そして1.6JTDM(ディーゼル)の120psです。2009年にはこれにGTAヴァージョンが加わるようですが、とりあえず1.4ターボ買って、いろいろいじったりするのが楽しいんじゃないでしょうか。FIAT 500 ABARTHとかぶりますね、これ。どっちがいいでしょうかねぇ。まあ、イタリア国内ではおそらくALFAだと思いますね。500 ABARTHは少し年齢層が低いような感じです。
それにしても今年2008年のイタリア車はほんとに魅力的なクルマがいっぱいです。バンバン売れるといいんですけどね、一方で、こちらでも原油価格高騰をはじめとした世界経済の先行き不透明感の影響が深刻です。基本的な食料品の値上げ、もちろんガソリン価格の上昇(リッター約250円!)と、経済環境としてはいつ暴動が起こってもおかしくないような状況です。燃料代の高騰に怒った漁師がストをして、マーケットに1週間魚が並ばない、なんてこともありました。
だからMiTo.や500 ABARTHには頑張って欲しいなぁ、価格面でも。みんなが「クルマ、新しいのに換えようか」と積極的に思えるようなプライスなら、今、ちょっと意気消沈気味のイタリアの街にも活気が戻ってくるのに、と僕など思っています。トリノの街を歩いてると、日本でよく言う「勝ち組」「負け組」っていうんですか、そういう図式がほんとに鮮やかだと感じます。ここ数年、ポルシェが目だって増えました。一方でもう何年もクルマを取り替えていないという人もたくさんです。なんとなくこういう図式は歪なように思えます。
ちょっと話が横道に逸れましたが、Mi.To.、ほんとにいいです。ちなみに写真の赤はいわゆるROSSO ALFAではありません。もっと彩度の高い赤でした。僕ならブラックがいいと思いました。リアのディフューザーぽい部分は当然カーボン製のものに取り換えたいです。タイヤとホイールも、もちろん車高も、それからマフラーも、と買ったらきっといろいろやりたくなる、そんなALFAだと感じます。そうそうNEW DELTAですけどね、これデカイです。ほんとに大きくてビックリしました。
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10:11 by サンサロ |
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