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TELEPASS
もう全然書かないんだからね、ブログ。なんて声が四谷の方から聞こえてきそうな感じもしますが、きっと逆ギレを恐れて誰も何も言わないんでしょう。逆ギレしますからね、じゃあ、オレがやってること全部代われよ、って、6年1組の口喧嘩ばりに。とまあ、久しぶりに書くのにこんなんじゃあれなので、実は結構ブログネタ持ってる中から今日はひとつコレです。
コレって、コレです。日本で言うところのETCですね。高速道路料金の自動収受システムっていうんですか、アレのことです。イタリアじゃTELEPASSって言います。イタリアって国は日本より50年くらい遅れてるところがたくさんあるくせに、このTELEPASSに関しては日本よりずっと以前に導入されていました。高速道路の料金の払い方は3通りあって、一つは言うまでもなく現金、もう一つがVIA CARDと呼ばれるプリペイドカード、そしてこのTELEPASSです。
現金はゲートの通過に何しろ時間がかかります。イタリア人は100%、料金所で止まってからやおら財布を探し始めますから、もう後ろにいるとイライラします。VIA CARDは25ユーロのと50ユーロのと2種類あるのですが、残額がカード上に出ないのと、磁気がイカレルのかなんなのか、時折機械が受け付けなかったりします。これ、結構な確率で起こるので、VIA CARD、いまひとつ信用できません。そこでTELEPASSなのです。
僕も去年ようやくTELEPASSを導入しました。が、しかし、この手続き、結構びっくりしました。支払方法はクレジットカード払いと銀行引き落としの2種類あります。どちらも3ヶ月に1回、まとめて支払います。ネット上で現在自分がどれだけ使っているかも確認できます。僕は銀行口座からの引き落としにしようと思ったので、銀行に行ってその旨を伝えました。車検証を持って行きます。イタリアにしては珍しく、その場で手続きが終わるというので待っていると、なんとTELEPASSの機械本体(写真のものです)もそこで渡されました。銀行でくれるんですよ、こんな機械を! で、もう使えるから、クルマに装着しろ、とのことです。なんとスピーディ、信じられません、イタリアのくせに。
装着といっても簡単です。この機械、電池式(一応4年はもつとのこと)で、フロントウィンドウに両面テープで貼り付けるだけです。日本のETCのように車内の配線作業とかそんなのは一切必要ありません。で、早速、装着。わけもなく試したい衝動に駆られて、というより、なんだかホントに作動するのか信用しきれなくて、すぐに高速道路に向かいました。ゲートが近づいてくると、ドキドキします。もちろん、開かないんじゃねぇの、という心配がモクモク沸いてくるからです。が、しかし、案に相違して無事ゲートは開きました! 日本よりずっと早くゲートが開くので、みんな結構なスピードで通過していきますが、僕は今でもブレーキに右足を乗せて通過しています。なにしろイタリアのことですから。
ちなみに、このTELEPASS本体の使用料も3ヶ月に1回通行料金と一緒に支払います。3ユーロちょっとですから、1年でも1500円に満たない程度です。イタリアにしてはやるものです。銀行で手続きと同時に機械本体もくれるなんてところ、融通が利いてるっていうのかなんていうのか、その場しのぎのこの国らしくってとってもいいです。
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12:52 by サンサロ |
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