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いいことあった!
早朝5時、夜半からの激しい雨がやんだトリノからマラネッロに向けて出発です。雨がやんでくれたのはいいのですが、そのかわり街の中にさえ霧が漂っています。街灯がぼんやりとした光を広げているのを見て、アウトストラーダが既に霧で真っ白になっていることを覚悟しました。
トリノ―マラネッロのルートは、大雑把に言うとトリノ―ピアチェンツァーモデナという感じで走って行きます。そのルートの中で霧が出た時の強敵はトリノ―ピアチェンツァ間で、ピエモンテ・ワインで名高いアスティの辺りはひどい時には目の前に白いカーテンを下ろされたようで、視界がまったくなくなってしまいます。日本ならとうに通行止めの措置がとられるのは必至の状況ですが、ここではそれでも50km/h規制が敷かれる程度です。料金所のゲートの入り口がまったく判別できないにもかかわらずこれですから、旅行でレンタカーを借りるような場合、これからの季節、早朝と夜間の運転はやめたほうが無難です。
さて、さて、今朝のアウトストラーダはレースのカーテンほどの霧でした。最悪ではないですが、前車のテールライトの赤い光がいつ突然目の前に現れるかもしれないので、神経を使って疲れます。さすがにこの時間ですから通行量は少ないですが、そのまばらなクルマの平均的な速度はこの状況で100/km/hほどです。大きなトラックでも80km/hくらい、50km/h規制なんてなんのそのです。慣れない頃はこんな霧の中で後ろからせっつかれて泣きたくなったこともありました。
無事マラネッロに到着。でも帰りが夜になるとまた霧に遭遇することになるので、今日は大急ぎで用事を済ませます。フム、フムなかなかいいものも手に入ったし、と帰りの視界バッチリのアウトストラーダはルンルン気分です。が、早朝の出発だったので午後4時頃強烈な睡魔に襲われました。こういうときは安全策をとります。サービスエリアに入って1時間ほど仮眠しました。
午後5時半、トリノ着。そのまま帰らず仕入先のひとつに立ち寄りました。「いいニュースがあるよ。届いてるよ」の声に迎えられました。グシャグシャの新聞紙に包まれたそれ、それが今日の写真のエンブレムです。やったぁー! やっと会えた! かれこれ5、6年探し歩いていたものです。昔の荒木町の店舗の頃は何度か手に入れたことがありましたが、その後完全に姿を消してしまったエンブレムです。いや一度蚤の市で前後セットで300ユーロ!というのがありましたが、その値段では手を出したくても出せません。いろいろなところに声を掛け、いくつもいくつものルートを経て、今日2006年11月22日とうとう再会です!
さて、14枚手に入れました。未使用デッドストックですが、さすがに年月を経て細かな傷はあります。値段も以前に比べれば目をむくほど高かったです。がしかし、おそらくこれだけの枚数を持っているのはおそらく世界でイタリア自動車雑貨店だけのはずです。LANCIA THEMA 8.32。探していた方、お楽しみに! 明日他の荷物と一緒に発送します。次回更新、間に合うか!?
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12:15 by サンサロ |
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