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長い夏休み
学校を卒業してから、もうどのくらい経ったでしょう? 随分遠い昔のような気がします。イタリアの取引先がもうすぐ夏休みに入るって話をしてて、そういえば、学生の時って夏休み長かったよなぁなんて、ふと思ったんです。
40日から2ヶ月近く、そんな長いお休みの間、一体何してたっけ?
小さな時は宿題に追われていたような。夏休みのドリル、自由研究、工作の宿題、絵日記等いろいろやることは多かったですよね。お盆には母や父の実家に行ったりしました。セミを採ったり、海で泳いだり、真っ黒になって遊んでいたような記憶があります。すいかを食べ過ぎてお腹を壊したりもしたな……。
でも、社会人になると、そんな長〜い夏休みなんて、全然ないですよね。少なくともここ、日本では。わたしなんて、ちょっとお店を離れると、いろいろ心配になっちゃって、全然気が休まりません。貧乏性というか。
でも、イタリア人には大人になっても、そういう長い夏休みがあるんですよね。1ヶ月以上も会社自体がお休みなんて、日本では考えられません。例えば個人で長いお休みを取ることはあるかもしれないけど、会社自体が休みなんてね。
でも、そういうシステムで国全体が動いてるんですから、すごいもんです。
そのイタリアの夏休み、長くていいねぇってだけじゃなくて、わたしたちに少なからず影響が。もうすぐヴァカンス、っていうこの時期に届く荷物は要注意なんです。ほら、もうお休みのことで頭がいっぱいになっちゃってるじゃないですか! だからね、なんかもうどうでもよくなってるんですよ、いろんなことが。
きのうもサンサロの怒りの声がこだましてました。「もう!いくら言っても絶対わからないんだよ!」
多分、そうだと思います。どんなに説明しても、こういうことが大事ってわかってもらえないんですよね。特にヴァカンス前はね。でも怒ってもしようがない。
暖簾に腕押し、ぬかに釘、馬の耳に念仏……なんですから。あれ?夏休みの話のはずだったのに……。
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12:14 by たまご |
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