|
|
映画館とレストラン
昨日、取引先のロベルトさん夫妻と連れ立ってクリント・イーストウッドの『Flags of Fathers』を観に行ってきました。午後5時半からの上映で200人くらいが定員の小さな映画館でしたが、上映時間になって席に着いたのは僕ら3人を入れてたったの11人。まあ、時間が時間だけど、それにしても11人とは驚きです。でもそれにも増してビックリしたのは入場料の安さ。一人2.5ユーロ(380円)! です。ただ、これにはわけがあって、65歳以上の老人料金なのです、これ。チケット買う窓口でロベルトさんが身分証明書を見せて、まとめて3枚買ったのですが、それだけで3枚老人料金で買えちゃうんですね、ここでは。もちろん、奥さんも僕も、正々堂々65歳以下です。
映画はとても良かったです。ロベルトさん夫妻も感動した様子で、映画館を出た後はひとしきりIWOJIMA(硫黄島をイタリアではこう表記します)の話題に花が咲きました。ロベルトさんが言うにはイタリアでは学校で現代史をほとんど勉強しないそうで、第2次世界大戦のことなども自分で本を読んで知るしかなかったとのことです。それから東洋史はまったくやらないそうです。だからなのか、ロベルトさんは「何であんな小さな島をアメリカはあれほどの大軍で攻め立てたのか」と、映画館を出るとまずそれを僕に聞いてきました。
そんなこんなで道々映画の感想を述べ合いながら、レストランに向かいました。映画館から歩いて5分ほどのRISTORANTE VITTORIA。料理が出てくるのが早く、しかもそれほど高くないので、いつ行ってもいっぱいです。以前ホテルに泊まっていた頃にはよくここに来ましたが、今はもっぱら自炊で妙なものを作って食べているので、久しぶりのチェントロのレストランです。
で、サプライズはここから。なんとしばらくするとサッカーの大黒選手が入ってきたのです。オオグロだ!という僕の声にロベルトさんもすぐさま反応して、ふたりで彼のもとに行きました。大黒選手は地元チーム、トリノの選手。ロベルトさんは同じ地元でもユベントスの熱烈なサポーターです。でも興奮して大黒選手に気を利かしたつもりなのか英語でガンガンまくし立てます。オレをもっと使えと監督に言え。来年はユベもセリエAに戻るから、その時は対決だぞ、なんてことを英語、といってもイタリア語とチャンポンみたいな英語で叫んでいます。大黒選手はビックリした様子でした。ロベルトさんの先制攻撃が一息つくと、大黒選手、僕に聞きました。この人ナニジンですか?
それにしても大黒選手、気さくでとってもいい人でした。テレビで見ていた感じよりずっと大きい。僕はまるで小人みたいです。今日からファンになることに決めました。それにもうひとつ嬉しかったこと。なんと彼はイタリア自動車雑貨店を知っていました。それもお店に来たこともあるそうです。新宿通りの緑色のお店でしょ、だって。知らなかったなあ、来てたなんて。クルマとても好きみたいでした。僕もユベントスのファンだけど、これからはトリノの隠れファンとして、大黒選手ガンガン応援します。
追伸:今月末の更新、それからクリスマス前12月15日の更新に向けて、いいものたくさん送りました。是非、是非、次回、次々回と、イタ雑2006年の華! お楽しみに!!
|
11:37 by サンサロ |
|
|