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ニャロメ、知ってる?
久々の登場。サンサロです。今日(28日)はミラノ近郊のミニカーのイベントに行っていました。金曜日から日曜日にかけて行われるこのイベントは、春と秋、1年に2回開催されます。ミニカーと書きましたが、鉄道、船舶、航空機、そして若干のフィギュアまで、出展業者は様々です。午前9時30分開場だったのですが、8時前には着いてしまったのでクルマの中で寝てました。起きたら9時40分でした。
まず会場内のバールでエスプレッソを。眠気をさましていざ探索です。レールの上を機関車が走っています。どうにも気になります。煙まで出てるんですが、この仕組みはどうなってるんでしょうか。ドライアイス? なわけないか。それにしても鉄道模型のところに集まっている人たちはみんなリュックサックみたいなのを背負ってます。これは何かワケがあるんでしょうかね。大人なのにちょっとヘンに見えます。飛び交うイタリア語は専門用語が多いのか、聞いたこともないような単語が多いです。濃い世界です。
おっと、ちょっと先では子供用のビニールプールに船が浮かんでます。リモコンで動いてます。面白そう。僕も子供のころ銭湯にモーターで動くのを持ち込んだことあります。怒られる前に沈みましたけど。それはそうと、船のブースに集まっている人たちは、鉄道組より表情が柔らかいです。優しそうで、ちょっと引っ込み思案のようにも見えます。みんなそんなふうに見えます。展示台の上に3艘しか並べていないおじさんは何処か一点を見つめて考え事をしています。人はみな考え事があるものなんですね。専門外のことでよくわかりませんが、これでは商売にならないでしょう。
さて、次は飛行機。おっと、そんなこと言ってる暇はありません。ミニカーをじっくり見ていかなければなりません。が、会場に入った時の雰囲気で察してはいたのですが、その後2時間ほどかけて会場を何周もしたのに、収穫はゼロに等しかったです。知り合いの業者が何社も出展していましたが、いつかどこかで見たものばかりです。トリノの業者が僕を見つけてミニチャンプスの8C COMPETIZIONEを差し出します。くれるの? なわけないよね。いくらで売ってるの?と訊くと、39.5ユーロ(6,400円!)。ニャロメに似てるのにブルーノなんて勇ましい名前の彼はさらっと言いました。ニャロメ、そりゃ高いよ、と僕は言いましたが、当然彼は「ニャロメ」がわからないから怪訝な顔してました。おまえはバカか、みたいな。ちなみにイタリアでの猫の鳴き声の擬音は、gnao(ニャオ)あるいはgnau(ニャウ)です。Gnarome。
このミニチャンプスの8C COMPETIZIONE、日本の方がイタリアよりデリバリーが早かったですね。聞くところによると全部で1600台ほど生産されたそうですが、なんとイタ雑には160台(!)ありました。2年半も待ってくださったお客様を中心にすべてお買い求めいただけましたが、ミニカー専門店ではないイタ雑のこの160台、単一の店としてはおそらく世界一持っていたのではないでしょうか。ちょっと自慢ですね。でも、これもすべてお客様のおかげです。ありがとうございます。
ということで今回のイベント、ほぼ手ぶらで帰ってきました。実はずっと探しているミニチャンプス1/18のALFA 155 DTM。もう完璧に幻になりましたね。忘れもしない2005年7月11日、まとめて11台見つけたのが最後です。トリノのサンカルロ広場でドラッグの取り引きみたいにコソコソ受け取りました。持ってる方、大切にしてください。と、まあ、今回は空振りです。そうそう、ニャロメの奴、トリノ店の奥にMARTINI RACING LANCIAの未使用メカニック・スーツ、これ持ってるんですね。でも、どうしても売りません。なのに行くたびに見せびらかすように引っ張りだしてきます。メガネ、顔からはみ出してるよ、ニャロメ。
最後にこんなこと言うのもなんですが、ふと思いました。みなさんニャロメ(漫画の)って知ってますよね?
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11:23 by サンサロ |
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