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GTVの星
パソコンのモニターを見つめすぎて、シバシバになった目をこすりながら、朝の新宿通りを眺めます。もう春だって言ったじゃないか。キンと冷えた空気に包まれ、ちょっと震えながらひとりごと。寒いなら中に入ればいいのに、と思いつつも、あの信号が青になるまで、なんてルールを決めて行き交うクルマを眺めていました。
日曜日の四谷近辺は、平日とはうってかわって交通量少なめです。そんな新宿通りを狙って(?)ちょっと気になるクルマが走り抜けます。今朝は真っ白な145。バリバリさん、と呼びたくなる1台です。もうヤリすぎでしょ、これ。当然車高はペタペタ。室内、何もナシです。小石がフェンダーに当たるパチパチ音が響き渡る仕様です。えっ、フロント以外全部アクリルですか?
なんてハナシをしてるところにあらわれたのがマーボー。どうやらサーキットでのお知り合いのようです。タイヤで何秒、足回りで何秒。そしてブレーキで何秒短縮、なんて熱くなってます。大丈夫? そういえばマーボーのタイヤ、そろそろスリックになるんじゃなかったっけ。「ボクはまだまだノーマルでがんばります」。いいです、若いって。その意気だよ。
タイヤを替えてコンマ数秒タイムアップするんですね。そうすると、アシはいいの?ってささやきが聞こえてくるんです。それでまたコンマ数秒短縮。そうなると、あとは坂道を転がる石のごとく。ライク・ア・ローリングストーン……。言い換えれば「泥沼」ってヤツが待ってるんです。そんな汚れたオトナたちの誘惑に負けず、そのウデで表彰台を掴むまで、血の汗流せ、涙を拭くな……。
ガンバレ、マーボー。艶消しブラックでよければ、格安で全塗装するよ。
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14:00 by ジョナタン |
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