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デジャヴ
もし次回更新まで残ってたら、コレ、欲しいなぁ、なんて思ってたんです。いや、心のどこかではお願いだから残ってて……、なんてちょっと不謹慎なくらい。
無理だよなぁ、一点モノだし。きっとみんな探してるよね。でも、もしかしたら……。
更新直後、続々到着するオーダーメールを処理しながらも、うん、まだ大丈夫。なんて思ったりして。
2日目、3日目を過ぎても変化は無し。「何で注文こないんだろう」と、「シメシメ(ニヤリ)」天使と悪魔の心。もちろん天使の方が優勢なんですが、でもこのままいけば……、なんて気持ちがなかったか、といわれればスミマセンでした、というしかありません。
うーん、それにしても妙な心境です。「売れて!」、「でも欲しい!」。ザワザワします。
ん? これ何かに似てる?
「言っちまえよ!」、「でもフラれるに決まってるよ」。今風に言うんなら「コクる」っていうんでしょうか。なんだかあの気分かなぁ。やたら心臓がバクバクして。よし、今日こそ! なんて意気込んだ日は朝から挙動不審の鬼です。廊下であの子を見かけた時には、右手右足、一緒に出てます。もちろんこんな日に授業なんて身にはいるわけありません。
それはいつもでしたが……。
悲劇はいつも突然やってきます。何気なく店内を歩くお客様の手に、それはしっかりと握られていました。でも、まだ大丈夫、気が変わって棚に戻すかも……。戻して!
「ありがとうございます、○×△円です」心の声もむなしく、淡い期待は無残に……。
ん? これ何かに似てる?
勇気を振り絞って呼び出し、手に汗握って思いのたけをぶつけ、「決まったぁ」なんて満足げなヤング・ジョナタン。さあ、いよいよ審判の時が! 放課後の教室に響く声!
「別に……」
ああ、またフラれてるよ……。
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12:20 by ジョナタン |
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