イタリア自動車雑貨店
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2006

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2006年11月06日
「事件」は起こる

モーターショーのこと、イタリア人は普通Salone(サローネ)と言います。もともとはSalaという「広い部屋」を表す語から派生していて、そのもっと大きな、たとえば貴族の邸宅の大広間のことなんかを指す言葉として使われます。そして、そこから転じて展覧会とか展示会とか、要するに大きくて華やかな会場のこと、そういうものもこの言葉が表すことになったようです。

今年も9月末から10月にかけてパリでモーターショーが開かれました。パリというだけで華やかさも倍加するというもので、イタリアではSalone Parigi、う〜ん、とろけそうな語感です。で、きょうはそのとろけそうなパリ・モーターショーの凍えそうな裏話をひとつ。

イタリアの輝ける星、Ferrari。パリに限らず世界のモーターショーでFerrariはいつだって最大のスターです。今回はFerrari P4/5 by Pininfarinaが出展されていました。このクルマのインテリアには誇らしげにFerrariとPininfarinaのフラッグがクロスしたエンブレム、それが装着されるのですが、「事件」はそのエンブレムをめぐって、事件というものがいつもそうであるように、ある日突然目の前に現れました。

トリノのエンブレム工房に下請けの七宝焼職人から2枚のそのエンブレムが納められました。Pininfarinaはたった2枚発注したのです。Ferrariの特別な顧客のためのクルマですから、エンブレムも少量限定生産、たった2枚きりです。で、僕は見ました。それがエンブレム工房に納められたその瞬間を。皺だらけの茶色の紙に包まれたそれは、その包装の状態だけみるとそれが家さえも買えるプライスタグをつけたクルマのものとは到底思えないしろものです。でも、まあ、イタリアなんてのはこんなものです。まあ、それはいいでしょう。僕が買うわけでもないし。問題は、いや「事件」はその中にあったのです。

なんと、クロスしたフラッグのFerrariの方、皆さんご存知のようにFerrariのエンブレムは上にトリコロールのイタリア国旗があしらわれているのですが、そのいちばん上、本来グリーンであるべき部分が、なんと、なんと、黒!になっていたのです。黒ですよ、黒! 緑、白、赤の、例のイタリア国旗の緑が黒!です。ありえない! いくらイタリア人だって、これはありえないでしょう。例によって、例のごとく、その場にいた人間は瞬間全員シーンとして、いつもそうであるようにションボリして、でも次の瞬間には大騒ぎになったのです。喜劇です、これは。僕はこみ上げる笑いを堪えるのに必死でした。いいぞー、イタリア人、ステキだぜ、イタリア人! もう、すべて許すぞ、イタリア人!

しかし、イタリア人がイタリア人たるゆえんはこんなものではありません。トップのR氏、塗れないか?とのたまったのです。塗れるわけないでしょ、七宝焼なんだから。塗ったってすぐバレルよ。もちろん、塗るってのは無理だということで、急遽やり直しが決定され、トップのR氏みずから職人のいるフィレンツェまでエンブレム持って飛んで行きました。

しかし、まあ、職人は自分で焼いていてどう思ってたんでしょうか。黒になっていたのは、そこに黒の色を載せて焼いたのではなくて、下地の色そのまま、つまり色の載せ忘れらしいのですが、それにしても、完成したそれをちょっと見れば気づくはずですよね。きっと見てないんです。あ〜あ、終わった、終わったで、その辺にある使い古しの紙で包んで一件落着、Tutto posto!

イタリア自動車雑貨店にも信じられないようなチョンボな品物が時にやってきますが、今回の「事件」に遭遇して、ますます覚悟を強く持つように自分に言い聞かせた次第です。メダルの付いていないのっぺらとしたキーホルダー見て怒っているような自分は、まだまだ修行中、ということらしいです。Viva Italia!!



11:23 by サンサロ


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