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10月8日は
まさに秋晴れ。こんな日に運動会をやらずにいつやるんだ! というほどの好天に恵まれたここ四谷のイタリア自動車雑貨店。久しぶりの晴れ、ということもあってか早朝から車でひとっ走りしてきた、なんていう皆さんが快音を響かせつつ、ちょっと休憩がてらお立ち寄りくださっています。
あっ、初代Ghibli! 目の前にすると、意外と大きいんですね。伝統のMASERATI V8、丸みを帯びたホロホロというV8サウンドがとっても心地よいです。キャブレターが、ヒュンヒュン空気を飲み込んでます。テールエンドから突き出た2本のパイプからは「悪い匂い」が……。胸いっぱい堪能いたしました。
それにしてもこのたたずまい、なんと言ったらよいのでしょう。同時代のPininfarina=Ferrariなどと比較すると、硬質で直線的なイメージの初代Ghibliですが、実はその直線がとっても柔らかな印象なんです。ルーフやフェンダー、ボディサイドを走るプレスラインはきちっとエッジが効いてシャープなイメージなんですが、決して刺々しくなく「まろやか」というか「優しい肌触り」というか……。
そして各ピラーの繊細さといったら! 全体的なボリュームの中からすると、場違いなほど華奢なその姿。イタリアの生んだ車だけに許された美意識を感じます。
伺ったお話では、なんと昨夜納車されたばかりだそうで、その喜びや期待と同じくらい、
「一体何が起きるのか……、という不安で一杯ですよ」と、微妙な笑顔でおっしゃっている姿が印象的でした。
ああ、この瞬間がイタリア車だね……。
P.S.
落ち着いている場合じゃありません。今日は10月8日。あぁ、なんでジョナタンは四谷にいるの。鈴鹿よ、鈴鹿、ああ鈴鹿……。
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12:42 by ジョナタン |
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