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ありがとう
2006年もきょうでおわり。この一年でイタリア自動車雑貨店もわたしも、いろんなことが形を変えた。良いこと、悪いこと、人並みにわたしにもあってそれをきちんと受け止めて今年を終わらせたいと思う。ちょっとカタイかな? ぴろりだね。
今朝、店先に白いマセラティがとまっていた。太陽の光を一身に浴びたそのクルマはとてもすがすがしくて、それはまるでわたしの体のなかに沈殿している悪いものを一気に浄化してくれるのではないか? と思うほどだった。気がつくとわたしは、そのクルマに歩み寄ってぼーっとしていた。
美しいものの力を今年最後に大きく感じた。イタリア車の魅力の原点はこういう美しさなんじゃないかな、なんて大げさに思ってしまった。いいなぁ、白いマセラティ。もしも、わたしが一生独身だったなら、こんな白いマセラティに乗れるおばさんになりたい。そんなことを思っていま、今年最後の仕事をしている。
「よりよく」。わたしの大好きな言葉。この言葉と白いマセラティを胸に、きょうも明日もあさっても、10年後のきょうの日も。
今年一年、ぴろりに関わってくださった皆様、そしてスタッフのみんな、本当にありがとうございます。心を込めて、感謝の気持をおくります。 |
13:21 by ぴろり |
『きょうのイタ雑』に教えてもらったこと
もういくつ寝るとお正月? はい、4つ寝るとお正月です。『きょうのイタ雑』をご覧の皆さまこんにちは、ぴろりです。うーん、今年も早かった。気がついたらひとつ年をとっていました(笑)。そうは言っても一年は長いものでいろんなことがありました。ランチアのイベント出店で六本木に行ったことなんかはまだ記憶に新しいです。そのほかにも色んなことがありました。なかでも、ぴろり的にはこのページ『きょうのイタ雑』毎日更新が始まったことが非常に印象的です。
自分の日記は三日坊主のわたしも、このページを書くことはなんとか習慣になってきました。書くという行為は自分の内面を見ることができるので、いまの自分を知る手がかりになります。何にも考えていないで過ごしていると書くことが見つからないし、調子に乗っていると雰囲気で言葉がこぼれてきます。あらためて、書くことの大切さ、言葉の重みを思い知らされた一年でした。
書くことは感じることなしには成立しません。そして感じることはいいことばかりではありません。だからときどきあえて鈍感になろうと心の蓋を閉めてしまうことがあります。書くことを始めて、自分のそんな性質にも気付きました。そう思って、ふいに村上春樹の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』が脳裏をよぎりました。感じることを止めることは世界が終わることと同じなんだ。あの本を読んだあとにわたしの心に残ったものがまたよみがえってきました。
自分を知るために、世界を知るために、イタリア自動車雑貨店を知るために、感じながら毎日をしっかり生きていこうを思います。たとえどんなに強い風が吹きすさんでも、コートの襟を立て、しっかりマフラーを巻いて、どんなに守っても入ってくる風の冷たさをしっかり感じながらきょうも歩いていこうと思います。そして、わたしが感じた、わたしが見た、イタリア自動車雑貨店を皆さまにこの場を借りて精一杯伝えていきたい、そう思います。
拙い文章で申し訳ありません。最後まで読んでくださってありがとうございます。さて、それでは本日のスペシャルアイテムをさらっとご紹介しましょう。本日はランチアデルタのプレスキットが一日限りのスペシャルプライス! 2006年ランチア生誕100周年の今年、記念に一冊いかがですか? 本当はわたしも欲しいところなんです。実はぴろり根っからのデルタファン、力強い重心が下にあるスタイルが男らしくって大好きです。 |
12:55 by ぴろり |
サンタが帰ったころに
きのうはクリスマス・イヴ。日曜のイヴということで街はカップルたちで賑わっていましたねぇ。朝早くから新宿駅は彼氏彼女が来るのを待っているカップルでいつもよりソワソワしていました。出会いがしらに手をギュっと繋ぐカップルに、乙女ぴろりは朝からドキドキしてしまいました。ふふふふふ。いいですねぇ。
当店もきのうはカップルのお客様率が高く、みなさんお洒落をしていて楽しそうでした。うーーーーーん、羨ましいですね。あ! そうそう先日ペンギンがレゴをサンタさんにお願いした子供のお話を書いていましたね。きのう、ひとりのお母さんがレゴをクリスマスプレゼントに買いに来てくださったんです。もしかしたらあの方だったのかなぁ? なんて思いながらちょっとウキウキしてしまいました。いまごろ喜んでいるのかな。クリスマスプレゼントって嬉しいもんですよね。その子がきょう一日幸せであることを心から願います。
さて、そんなわけできょうはクリスマスですが、明日からは普通の日。そして、仕事納めでみなさんいまごろ忙しく働いているのではないでしょうか? そんな頑張り屋さんの仕事人のみなさんにイタリア自動車雑貨店から一年の感謝の気持を込めてプレゼント。毎日一点、日替わりスペシャルプライスのアイテムと、次の更新までの一週間期間限定のスペシャルアイテムをトピックスのページでご紹介いたします。きょうの日替わりアイテムはマルティニの……。是非ご覧ください!
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12:10 by ぴろり |
速さとジャリと妄想と
自動車の持つ特性のひとつ「速さ」についてすこしだけ考えていて、アルフレッド・ジャリのことを思い出した。ジャリは19世紀末から20世紀の初頭にフランスで活躍した作家、詩人だ。彼は酒とピストルと自転車を偏愛し、34歳という若さでこの世を去ってしまった。そして、そのときには彼の自転車の支払いのローン(借金?)を多額に残したままだったという話が深く印象に残っている。
そこまでして自転車が欲しかった理由は何だったのだろうか? 勝手な妄想だが、きっと「速さ」が欲しかったのではないのかな、と思う。一瞬にして走り去るように、あの世へ行ってしまったジャリを思うとそう考えずにはいられない。
わたしは足が遅い。子供のころからかけっこでは大体ビリかビリから二番目。マラソンをしても大体最後のほうのグループ。なんとか努力して真ん中くらいが精一杯。友達と遊んでいても、いつも後ろから追いかけているばかりだった。でも、自転車は違った。わたしにだって、一番になれるチャンスがいつもあって、軽快に風をきって走っているときはとても心地よかったことを覚えている。
想像だけど、もしかしたらジャリもかつてわたしと同じように、心地よい風を感じたことがあるのかもしれない。まぁ、そうこじつけるのは非常に難しいと思えるほど、ジャリの頭の中はわたしのそれより、ずっと難解で複雑だったのだろうが。でも、心地よい風を体に感じて、速さというものに魅せられ、不器用に自転車への思いを募らせていたのだとしたら? ちょっとロマンティックで愛しい人のように思える。
そして、またもしも、ジャリがいま生きているとしたなら、どんな風に自動車に魅せられているのだろうか? エンジンだのボディーのラインがどうのと、どんな自動車愛好家も寄せ付けない難解な言葉でやっかいな自動車評論家になっているのかもしれない。そしてまた、身の丈にあわない高額のスーパーカーの借金返済に追われているのかもしれない。
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13:06 by ぴろり |
おどろきの表情
すっかり冷え込みましたね。さぶいさぶい、ぶるぶる。そんなときこそ、イタ雑、もしくはイタ雑ホームページのホットなアイテムに触れて、寒さなんかに負けずに頑張りましょう! そんなわけで、きょうは日曜、お時間がございましたら是非お越しください。
さてさて、きょうはイタ雑愛用おばあちゃんの知恵袋的な便利グッズをご紹介しましょう。ご存知の方もいらっしゃると思います。それは、『ジッポーオイル』。わたしはこのイタリア自動車雑貨店に入った初日に当社社長より、その存在と偉大さについて教えてもらいました。
それはたしか、あと2、3日で現イタリア自動車雑貨店が完成するというころ。わたしは何の役にもたたないので、前店舗より移動してくるエンブレムに傷がつかないように巻くためのエアキャップをちょうどよい大きさにひたすらカットしていたときのことです。こういう単純作業はとにかく早くやらなきゃな、なんて思いながら、それにしても一体何に使うんだろうこのエアキャップ? なんてことを考えて、ついついあの「プチプチ」を指で潰してしまいたい衝動にかられながらもその気持を抑えながら仕事をしていました。
座っていいよ。確かそんな風に声をかけてもらって、目の前を見てみると社長が非常に嬉しそうな表情でジッポーオイル片手にクロスをもってまだ何も入っていないショーケースをずーっと磨いているのです。社長に話しかけられるという時点で緊張しているうえに、片手には謎のジッポーオイル、多分わたしはそうとう不安げな顔をしていたのでしょうね。そんなわたしの顔を見て思わず笑って、ジッポーオイルの効能を教えてくれました。
ガラスクリーナーで磨いたときにできてしまう拭きむらや、クルマに一度貼ったステッカーを剥がすときにも驚くようにとれること。もちろん、クルマ以外の机や壁のテープ跡にもオッケーだし、マイペットで落ちない汚れも落ちるんだぞ! とのこと。ジッポーオイルなんて、オイルライターを使う人にしか縁のないものだと思っていたので衝撃でした。
先日このページでもご紹介した新しいスタッフには、いまはわたしが教えています。ふふふ。あたかも自分が発見したかのような得意顔で、ジッポーオイルの効能を伝授しているのです。新人スタッフの表情はやはりわたしが最初に聞いたときの顔とおんなじ。なんだかちょっと懐かしくなってしまいました。ところで、このジッポーオイル一家に一台(!?)の必需品ですよ。
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09:40 by ぴろり |
最終話、果たしてアルファの姿はあるのか?
皆さん突然ですが、ドラマ『たったひとつの恋』見ていますか? いまをときめくスーパーアイドル亀梨和也と癒し系天然アイドル綾瀬はるかがおくる純愛ラブストーリー。横浜元町を舞台に繰り広げられるお嬢様と苦労の多い貧しい青年の恋愛は障害が多く、なかなかうまくはいかないようです。
脚本はロンバケでお馴染みの北川悦吏子さん。ちょっと豪華ですよね。独断と偏見に満ちた感想を言うと、45歳の北川さんには20歳の恋を描くのはちょっと難しかったのかな、と思わせる違和感が始終つきまとってはいるものの、わたし、毎回毎回泣いています。きっと視聴者の感情を持っていくシナリオを書くのが非常に上手な人なんでしょうね。
さて、急にドラマの話なんぞしよって、なんのこっちゃ? と思われた方もいらっしゃいますよね。実はこのドラマの中でアルファ159が出てきたことがあるんです。綾瀬はるか演じる菜緒は実在するジュエリーショップ、元町のスタージュエリーの社長令嬢なので、家にはたくさんのクルマがあるんです。そこで何台かのクルマを運転するシーンが出てくるのですが、その中で一番最初に運転していたのがアルファ159でした。特徴的なグリルをアップに横浜を駆ける姿はちょっとしたPVのようで、思わずそのカッコよさに反応してしまいました。最近のアルファは結構女性に似合うのかもしれないなと。しかし、あの値段、お嬢様じゃなかったら若い女性が乗れるクルマではありませんね(笑)。
ところで、このドラマ次回が最終回です。先週の放送では、現代のロミオとジュリエットはふたりの仲を現実に引き裂かれあえなく破局、そして三年後偶然の再会。あっさり菜緒はほかの男性と結婚の話を進めていましたが、偶然見つけた思い出とともに昔の恋人弘人(亀梨)のもとへ駆けつけてしまう。次週予告では結婚式の映像が流れていましたが結末はいかに? わたしは思いました。もしかして北川さん、『卒業』しちゃったりしないよね? 亀ちゃん、もしかしてダスティン・ホフマンになっちゃう? どうせやるならアルファ・スパイダーでレインボーブリッジを駆け抜けて欲しいなぁ。うん、どうせならそこまで徹底して欲しいです。土曜夜9時アルファ・スパイダーは現れるか! 話の結末よりそっちが気になるぴろりでした。
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12:32 by ぴろり |
一冊の本と一台のクルマ、広がるイタ車の世界
ある日の午後、バックルームで事務仕事をしていると、アルバイトスタッフがやってきてわたしに訊ねた。『LANCIA APPIA ZAGATO』っていう書籍ってありますか? パッと頭のなかにあの薄茶色の表紙が浮かんで、あるある! あるよ!! と、そう言った。わたしの記憶どおりその本は本棚にあって、それをお客様は熱心にご覧になっていた。
あれ? よーく見ると、知っている方だった。「こんにちは」の声をはじめに少しずつお話をしていった。いつも明るく上品な笑顔のそのお客様は、きょうはいつにも増して笑顔が大きくちょっと高揚しているように見えた。それもそのはず、なんと『LANCIA APPIA ZAGATO』そのものを買ってしまったというのだ。
ずっとイタリア車に乗っていることは知っていたし、クルマ好きということも十分知っているつもりだったけど、まさか、こんな珍しいクルマを買ってしまうような人だったとは、本当に驚いた。聞くところによると、この方のクルマは日本に5台しかないという(5台もあるのか! とも思ったけど)。きっと縁がなければ自分のものにはならないクルマなんだろうな、そう思うとわたしまで一緒に嬉しくなってしまった。
そして、この書籍があったことをいたく感激してくださったことも素直に嬉しかった。部品番号やなんかも全部載っていますよ。これはすごいな! その声を聞いたとき、この本がはるばるイタリアからここまでやってきた甲斐があったんだな、そうしみじみ思った。
さて、ちなみに『LANCIA APPIA 』を手がけたのは、かの有名なヴィットリオ・ヤーノ。エンツォ・フェラーリによってフィアットからアルファロメオへ引き抜かれ、そこで7年間圧勝の凄さを見せ付けた『P2』や1000MIGLIAの華となった『6C 1750』などを世に送り出し、「天才」と呼ばれていた人物だ。そんな彼が作ったLANCIAの小型車。そこへZAGATOの魔法の手によって、さらに独特の美しさが加わりますます魅力的なクルマとなったのが『LANCIA APPIA ZAGATO』。
一台のクルマを知り、それにまつわるさまざまな物語を知る。そんなふうにしてわたしのイタリア車の世界が徐々に徐々に広がっていく。
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13:22 by ぴろり |
怒ったなら、木に登ってみるっていうのもアリかもしれない
ぴろりです。最近言葉に飢えています。たくさんたくさん言葉を浴びたい。そんな気分なんです。それでは! と、思いたって、本屋さんに足を運びました。休憩中だったので急いで勘で買ってみた二冊。坂口安吾と谷川俊太郎さんの本です。坂口安吾は、昔気分が落ちているときに読んで、嫌になった思い出があるので、なんとなく倦厭していたのですが、パッとめくったページの言葉がすとんと心に落ちて買ってしまいました。言葉の深海を泳いで泳いで、そこにキラリと光る言葉をひとつ、見つけられることが本を読む醍醐味。この二冊の本の海の中で、なにかいい言葉に出逢えるといいんだけど。
ところで、イタリア文学を読んだりすることってありますか? わたしはアメリカ文学、フランス文学、ロシア文学、ドイツ文学くらい。海外の文学作品はせいぜいそんなところです。地球には200カ国ちかくの国があるというのに、たったこれだけしか知らないなんて損をしている気がします。もっと貪欲に読書をしたいものです。そんなわたしですが、イタリアの作家でひとりだけ大好きな人がいます。それは、イタロ・カルビーノ。『木登り男爵』という物語を読んで以来ファンになってしまいました。
12歳で木に登ってから生涯二度と地上には降りなかった男爵のお話。ありえない設定ですが、男爵の気持は痛いくらいよくわかる、リアルで普遍的な物語でした。カルビーノ節ともいえるユーモアとウィットに満ちた言葉で描かれたその世界は、わたしが持っていたイタリアという国のイメージを良い意味でかなぐり捨てられた気がしました。カルビーノの世界、まだの方は一度読んでみてはいかがでしょうか。
色んな角度でイタリアという国をすこしでも多く知ることができたらいいな、と思う今日この頃です。
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11:52 by ぴろり |
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