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世界は狭く、世界は広い
おそらく円安ユーロ高の影響も大きいと思うのですが、最近とみにヨーロッパ圏からの注文が増えています。ベスト5を上げるとフランス、ギリシャ、トルコ、イギリス、オランダといったあたりです。もう完全に無視できない数字になってきています。インターネットの登場以来、世界はほんとうに狭くなりました。
で、そういう海外のお客様、一体どういうものを注文なさるのかというと、これがかなりマニアックです。とは言っても、クルマをドレスアップするパーツ系というのはほとんどなくて、エンブレムや記念アイテムなど、一般的にちょっと入手が難しいレアなアイテムが多いのです。イタ雑、これ得意分野ですから、とっても嬉しいですね。
ただ海外からの注文をいただいていちばん留意しなければならないのが梱包です。イタ雑には毎週イタリアから荷物が届きますが、破損の確率も決して低くはありません。輸送業者のハンドリングがかなり荒いのです。ですから、こちらから荷物を送るときにも、そういう風に扱われるということを前提にしたパッキングが必要です。実感としては、おそらく投げているとしか思えないような壊れ方をするものがありますから。
そうやって送った品物、無事届いたという知らせをもらうとやっとひと安心です。日本国内ではあたりまえの包装や梱包のクォリティに、ヨーロッパのお客様はとても喜ばれます。海外旅行をされると皆さん気づかれると思いますが、そういう面での日本のクォリティ、特にデパートのそれなどは、抜群ですからね。海外のお客様、ほんとうに驚かれます。
まあ、そうやって海外に向かう荷物、イタ雑では僕らみんなその初めて耳にする土地の名前を前にして想像します。この街はどんなところなんだろうとか。そうやって心の中で旅のイメージをかきたてます。そこに人々の暮らしがあって、そこにイタリアのクルマがある。1枚のエンブレムが広げてくれる世界の広さも、僕らの仕事のもうひとつの醍醐味です。
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13:39 by サンサロ |
アメリカンドッグ
3月と言えばいろいろ慌ただしい月ですね。学校では卒業式があり、会社では転勤や異動と、別れや出会いが世の中の様々な場所で繰り広げられていることでしょう。春というのは心が軽やかになる季節ですが、反面その心の置き場所がどこかふわふわしているような、なんとなく落ち着きのない時間が流れていたりします。
イタ雑も今年14年目。これまで数多くのスタッフがここで仕事を共にしてきました。あいもかわらずイタ雑一筋で毎日を送るスタッフの傍らで、それぞれ別の道を選択し、ここを離れていくスタッフもいます。2008年の3月を迎えて、イタ雑ではぴろりが新しい道を歩み出しました。
2003年7月。イタ雑の現店舗への移転と同時にぴろりは仲間に加わりました。その開店の日、店の前でお祝いの花に埋もれる入口を見ていた僕に、四谷三丁目方向から歩いてきた彼女は「これ些細なものですけど……」と開店のお祝いを差し出しました。ひねくれ者の僕が「そういう時は『些細な』というのはおかしいよ」とからかったのは言うまでもありませんが、超絶多忙な新店舗開店直後の嵐のような状況の中で、こうしてぴろりのイタ雑での毎日がスタートしました。穴の開いたスニーカーを履いていたぴろり、長時間の仕事がとても辛そうだったぴろり。でも、やがて彼女はみるみる変貌し、イタ雑になくてはならない存在になっていきました。
あのスタートの日からのこの約5年間、お客様皆様に彼女は育てられました。大雑把なくせに、でも繊細なところもありましたから、ぴろりは皆様から与えられたもの、一つ残らずよくわかっていると思います。それを心の糧に彼女がこれからの自分の生き方をしっかりと織り上げていくと、僕は信じています。ぴろりはちょっと辛くてここでお別れを言うことができなかったと思いますので、皆様、彼女に代って御礼申し上げます。可愛がっていただきました。ありがとうございました。
そして、ぴろり、ここに残っているイタ雑のスタッフ、みんな寂しがってるぞ。コンビニから出てくるなり、新宿通りでアメリカンドッグを豪快にかじっていた君の姿、もう一度最後に見たかったと、みんな残念がってるよ。がんばれ、ぴろり! 負けるなよ!
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10:05 by サンサロ |
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